11月29日(水)
『季刊アナログ』の取材を受ける。このところ日経のサイトに始まり『東京生活』『男の隠れ家』『散歩の達人・別冊』と取材が続く。そういえばBSテレビってのもあったな、まだ見てないけど。ありがたいことだ。
しかし、今回は筋金入りのオーディオマニアを対象とした専門誌だけに、いささか腰が引ける。だって、私はアナログファンというわけじゃないもの。ジャズ喫茶という職業柄、必要に応じてアナログ盤も再生しているに過ぎない。取材依頼の電話を受けたときそう言ったのだけど、担当編集者はそれでけっこうというのでお引き受けした。
撮影は『ジャズライフ』時代からのおなじみ山本カメラマン。彼、いまだにフィルムで撮っているのにはオドロキましたね。まさにアナログです。

11月28日(火)
当店スタッフであった新人監督、冨永君の友人に頼まれ、青山真治監督による間章(あいだ・あきら)の7時間半にわたるドキュメンタリー・フィルムのフライヤーを置く。1978年、阿部薫と相前後して亡くなった特異なジャズ評論家、間章は毀誉褒貶の激しい人物であった。個人的な付き合いは無かったけれど、共通の知り合いを通じてさまざまな噂が伝わってきた。
とりわけ、死の直前たびたびかかってきた阿部薫からの長電話では、必ず間章のことが話題になった。といっても一方的にしゃべりまくるのは阿部で、こちらは話を聞くだけだったけれど、、、フライヤーから湯浅学さんの実にオモシロイ文章を引用しておく。
「意味のわからない文章が書けるっていうのは芸だと思ったんだよ。芸能なんだよ、それ。(以下略)」

11月27日(月)
以前、ちょっと講座(モチロン、ジャズの話です)を担当していたことがある河合塾から、私の著作を教材に使わせてほしいと手紙が来た。中学入試用の練習問題に『ジャズ・オブ・パラダイス』の文章が取り上げられ、内容を要約せよとか、傍線を引いた部分の意味を書け、などと印刷してある。ためしに答えを考えてみたけど、アタマが痛くなり、すぐにやめる。