5月30日(金)

いっきさんの『ジャズ選曲指南』(彩流社)収録アルバム完全コレクション完成を記念して、いーぐるにてミニパーティ。いっきさん、tommyさん、雲ちゃん、そして『ジャズ選曲指南』編集者、河野さんで乾杯! あの本は私のジャズ喫茶選曲テクニックをご披露したもので、それまでに書いたジャズ本掲載アルバムとのダブりを避けたため、ちょっと変わった選曲になっている。とはいえ、実際にいーぐるで日常的にかけているアルバムばかりなので、単なる希少盤、珍盤ではない。
たしか、あの本の掲載アルバムCD化情報を最初にブログに書いてくれたのは八田さんだったと思う。だが、完全コレクションの完成者はいっきさんが最初ではないか。今、tommyさんが後2枚を残すのみで、近日中にコンプリート・コレクション完成の予定。
tommyさん、いっきさんとはオーディオ話題で盛り上がり、雲ちゃんとはジャズ界の“芸能化”現象について語り合う。


5月31日(土)

小針俊郎さんのメル・トーメ特集、たいへんに素晴らしいものだった。小針さんのことはFM東京時代から存じ上げていたが、これ程ジャズに詳しく、また深い愛情を持っておられたとは! メル・トーメは私も好きなヴォーカリストで、一通りのアルバムは聴いてきたつもりだったが、やはり本当のファンにはかなわない。
小針さんは元放送関係者らしく、非常にわかりやすく、かつ丁寧な解説をしてくれたが、なんと言っても話の内容が素晴らしい。私だってトーメが上手い歌手であることは当然承知していたが、「どう上手いのか」というところまでは思いが至らなかった。そこを小針さんは、実に説得力のある説明でトーメの技術について教えてくれたのである。こうした適切なことばによる解説は、アルバムの聴こえ方まで変えてくれるものだ。
特集の好評を裏付けるように、講演会ご常連のご婦人がわれわれの打ち上げに焼き鳥を差し入れてくれ、小針さんの労をねぎらってくれた。私たちはありがたくご相伴。今日はよい一日であった。