7月15日(火)
山下邦彦さんが志學社取締役、片山宣彦氏と来店。村井さんらと山下さんの5年越しの労作『坂本龍一の音楽』(東京書籍刊)、重量およそ1貫目、定価10000円の出版を祝う。山下さんと村井さんの音楽理論談義を脇に、私は片山さんと共通の旧友たちの話題で盛り上がる。
片山さんは慶応の馬術部で、後輩の女子部員二人が中等部の私の1年下という関係。個人情報は差し控えるが、彼女たちはともに魅力的であった、ということで意見一致。また、片山さんの大学時代の「悪友ども」が、そろいもそろって慶応高校の上から落ちてきた私の同級生。あまりにも共通の友人たちが多いので驚いたが、片山さんは、あの坂本龍一に「キミ、ピアノも弾けるのかね」と尋ねた豪傑。片山さんの指示で“教授”は「戦場のメリー・クリスマス」をピアノで演奏したという。ともあれ、一昔前の「遊び人」特有の、余裕と凄みを備えたお人である(もちろん実務も「出版界のドン」と言われたほどの方)。
時節柄(笑)、菊地さんの話題が出るが、村井さん、山下さんともども、驚くほど正確に“事の次第”をご理解してらっしゃる。やはり友人たちの存在はありがたい。また、山下さんのいーぐるへの思いも実に良くわかった。
そうこうするうち、韓国に語学留学していた共同通信の佐藤大介が若手記者さんを連れて来店。大ちゃんはまた“成長”したように見えたが、至極元気そう。今週末のいーぐる連続講演「韓国ジャズ・レポート」の予告を早く掲示板に書くようお願いする。