2月21日(土)

二つの素晴らしいプロフェッショナル魂を見せていただいた。一人はもちろん今日の特集の主人公、ジュディ・ガーランドのショー・ビジネスに賭ける強烈な意志。そしてもう一人は、それを語る小針さんの講演者としての素敵なサービス精神だ。
責任はすべて私の機材メンテナンスの不備にあったのだが、小針さんの用意したDVDをプレイヤーがなかなか読み取らない。しかしその待ち時間の間、小針さんはなにごともないかのように優雅に解説で間を保たしてくれたのだ。もともと放送関係者であるとはいえ、ふつうそういう時はあまり内容のあることは言えないものだが(私だった間違いなくアセる)小針さんは淡々とジュディ・ガーランドの興味深いエピソードでお客様の興味をつないでくださったのだ。
もちろんガーランドの歌も想像していたより力のあるもので、彼女がショービズの世界で名を成した理由が、CD、映像、そして深い知識に裏打ちされた小針さんの解説から説得力をもって伝わってきた。小針さん、本当にありがとうございました。
そしてもう一つ嬉しかったのは、私が以前からやろうとして果たせないでいたジャンプ・ジャイヴ系音楽に詳しい講演者の方を、小針さんがご紹介してくださったことである。鷲巣功さんとおっしゃる方で、さっそく講演日程が決まった。5月16日(土)で、タイトルは(駄)洒落名人、三具さんによる「ジャンプ・ジャイヴ・ワシズカミ!」。なかなか良いネーミングだ。
そして福翔の打ち上げも私にとって非常にためになるもので、小針さん、三具さん、林さん、そして鷲巣さんらによる、アメリカ・ショービジネス界の内幕、そしてバップ以前の音楽や、黒人音楽についての実に的を射たお話が聞け、こういうそれぞれの分野のスペシャリストと親しく同席できる幸せを痛感した。なんにしろ、わかってらっしゃる方々のお話を脇で聞いているのは、本当に面白いものだ。