8月7日(土)

猛暑のさなかご来会のご常連のみなさま方、そして朝日カルチャーセンターの生徒のみなさま、本当にありがとうございました。おかげさまで用意した本も順調に売れ、さっそく追加注文をお願いしたほどです。

本日も朝日カルチャーセンターの講座と、拙著『一生モノのジャズ名盤500』(小学館新101新書)発刊記念イヴェントと二つの催し。だが、拙著からの選曲は結局自分が聴きたいものをかけさせていただいたので、それを聴きながら村井さんとの掛け合いで進む会はとても楽しいものだった(演奏がいいとついコーフンし、若干不穏当な発言がありましたが、音楽に免じ平にご容赦)。プロモーションしながら楽しんじゃうのはちょっと気が引けたが、自分自身がホンネで楽しめないような選曲はファンの皆様も楽しいはずが無いという勝手な理屈で自分をナットクさせる。

面白かったのは閉店後、かけたアルバムの音質についての仲間内の雑談からとんだ深夜オーディオ・イヴェントが始まり、あれこれのアルバムを大音量でかけまくる。まあ、まったくの自己満足と思っていただいてけっこうなのだが、ご自身そうとうのオーディオ・マニアである村井さん、根っからのECMファンである須藤さんから、ニルス・ペッター・モルヴェルの『クメール』(ECM)の音質をクラブよりいいとホメられ、これはやはり嬉しい。

確かにあのアルバムは、ある程度の音質とそうとうの大音量でなければ本当の面白さは伝わらない種類の音楽だろう。もう一つ、当日の選曲でちょっと迷って結局エディ・ルイスをかけたのだが、内心どちらにしようか考えていたガリアーノの『ニュー・ヨーク・タンゴ』(Dreyfus)。これをズバリ須藤ちゃんから「あれもいいのに」と言われ、けっこう読まれているなあと思い、これも悪くない気分。

最後に、編集に関わった村井さんはじめ、山下編集事務所の皆様方、そしてデザインを担当していただいた大塚登志夫さま、校正をしていただいた林さん、田中さん、本当にありがとうございました。また、プロモーションを担当してくれたtommyさん、本の販売をしてくれた阿部ちゃん、心から感謝いたします。つくづく、一冊の本を世に出すには多くの方々のお力によっているのだなあと思いを新たにいたしました。みなさまがた、今後もよろしくお引き立てのほどを!