第489回 1月19日(土) 【15:30よりスタート・開店14:00】

● 新春特別企画第2弾!【 1968年にどんな音楽が流れていたか・"1968年、燃える音!" 】

パリをはじめ世界中で学生の蜂起が起き、米国各地で暴動が巻き起こっていた1968年は、いろいろな意味で時代の節目でした。この年、世界ではどんな音楽が流れていたのか? 

70年代半ばにサルサの洗礼を受け、以来,ラテン音楽を心の拠りどころに日々の生活を送り、大学在学中はモダン・ジャズ研究会でベースを担当、FM番組の制作者としてさまざまな音楽番組を手がけるほか,雑誌の連載,CD解説、イヴェント主宰など幅広く活動中の「マンボラマTokyo」幹事長、岡本郁生さんをお招きし、ジャンル横断的に1968年の音楽シーンを回顧します。

聞き手は、いーぐる連続講演でもおなじみ、ラテンからジャズまで幅広い音楽ジャンルをカバーする伊藤嘉章さんです。
                  聞き手 伊藤嘉章   解説 岡本郁生



第490回 2月9日(土) 【15:30よりスタート・開店14:00】

● 【コール・ポーター特集】

コール・ポーター(1891-1964)は19世紀末から20世紀初頭に生まれた数多くの作曲家のなかでもっとも劇的な生涯を送った人物です。裕福な家に生まれ、幼児から音楽的才能を開花させ、米国でも最高の教育をうけたにもかかわらず、エリートの道を歩まず音楽業界入ります。

同時代のアーヴィング・バーリンジョージ・ガーシュウィンが貧しい移民の家庭に生まれ、満足な教育も受けられなかったことと比べると、大きな違いがあります。
しかし最初の作品発表(1915年)から20年近くは芽が出ず、生家の資力にものを言わせて遊蕩三昧の生活をおくります。

1930年代に入って初めてヒット作に恵まれ、時代を代表する作曲家として認められますが、落馬による両脚骨折という悲劇に見舞われます。
彼の作風は1930年代、すなわち狂騒の20年代にかわってSophisticationが美の基準になった時代性を反映したものです。

知性と陰翳の美しさを、彼は独特の音感と鋭い言語感覚(作詞)をもって追求していきました。また同性愛者であったことも、彼の音楽に冒し難い気品を与えていると思います。
こうしたポーターの音楽を、出来る限りオリジナルに近い音源と、ジャズ化作品、そして映画化作品のDVDでお楽しみいただきます。

解説 24JazzJapan 小針俊郎



第491回 2月16日 【15:30スタート・開店14:00】   
● ストーケロ・ローゼンバーグ・トリオ来日記念トーク・イヴェント
ジャンゴ・ラインハルトから現在のマヌーシュ・ギタリストたちまで】

ジャズ評論家の村井康司さんと音楽評論家の松山晋也さんの解説を交え、ジプシー・ギターの神様ジャンゴ・ラインハルトや、ジャズ・ヴァイオリンの父ステファン・グラッペリ、そしてストーケロをはじめとする現代のマヌーシュの演奏家まで、音源や映像をかけながら紹介。

没後50年以上たった今も音楽シーンに多大な影響を与え続けるジャンゴ。なぜ彼の音楽がここまで愛され続けているのか、その魅力と秘密を紐解きます。
ストーケロのコンサートがもっと楽しくなること間違いなし!

出演:村井康司(ジャズ評論家)
                 松山晋也(音楽評論家)
                 河野文彦(ギタリスト)
                 手島大輔(ギタリスト)
                 北床宗太郎(ヴァイオリニスト)

●今回に限り要予約:料金1000円(税込 / ドリンク別)

ご来会者全員に、プランクトン・レーベルのジャズ・マヌーシュCD(チャボロ・シュミット、ノート・マヌーシュ、マルセロ・ロフラー、アンジェロ・ドゥバール、レ・ボム・マ・ドゥーシュなど)より1枚プレゼントいたします。

予約先:プランクトン 03-3498-2881(http://plankton.co.jp
     いーぐる (14:00以降) 03-3357-9857




第492回 2月23日(土) 【15:30より】

●【ジャズと言えばピアノトリオ】

ジャズの基本編成であるピアノトリオは、ジャズの入り口に最適なのはもちろんのこと、多くのマニアやコレクターを引きつけてやまないジャンルです。実り豊かな歴史をまとめた『ジャズと言えばピアノトリオ』の著者が、おすすめの作品と共にその魅力を解説します。またゲストにピアニスト、西山瞳さんをお迎えして、お気に入りの作品をご紹介いただきながら、この世界の素晴らしさを語り合います。
 
          解説 杉田宏樹    ゲスト 西山瞳



第493回 3月9日(土) 【15:30より】

●【ジャズ・ファンに捧げるモダン・タンゴ名曲名演】
ジャズとタンゴは歴史が長い音楽として広くその名が知られています。そして、いくつかの共通点があります。まず、長い歴史において、1920年代に初期のスタイルが完成し、40年代にモダン化が進み60年代まで絶頂期、70年代以降は新機軸がない...といった大きな流れがあること。また、曲の出自に違いはありますが、スタンダードと呼べる曲が存在し、編曲や演奏、歌唱の創造性が高く、その創造性や個性が尊重されるのが特異な美的センスといえます。

ただ、ジャズには地域性が大きいことや、タンゴはかの地での音楽としての歌謡性/ヒット性が高く、しかもダンス音楽としての側面も大きいことなどが異なっています。あ、ジャズ・ファンの大半はモダン派ですが、タンゴ・ファンの多くは古典派(グァルディア・ビエハ)なのも違いますね。というわけで、ジャズ・ファンには潜在的にタンゴに興味を持つ層が一定数いると確信している(私がそうだからです)のですが、ガイド本も少ないし、CDも見かけないし...そもそもマジな鑑賞対象として認知されていないのでは?

そこで、ジャズのエポックと少しだけ対比させて、年代順にタンゴの名曲名演を紹介いたします。私はモダン派なので、ハード・バップ〜モーダルと同じように楽しめる50〜60年代の超名演を中心にお届けします。いーぐるのオーディオで聴くモダン・タンゴをお楽しみに。
                       解説 山本幸洋


第494回 3月16日(土) 【15:30より】

●【オーネット・コールマン/ハーモロディック・ファンク再考】

                             解説 佐藤英輔