* オーディオ・イヴェント
9月5日(木) 【18:00〜19:30:参加費300円+飲食代】
● ガラスCDを聴こう!  第1回クリスタルディスク試聴会  
主催 (株)エム・エム・ビー / メモリーテック(株) 
                              解説 佐藤良平


第509回 9月7日(土) 【15:30より】
● 『ペッパー・アダムス特集』
バリトン・サックス奏者としては、ジェリー・マリガンが最も有名ですが、アダムスのゴリゴリしたトーン、圧倒的なテクニックで数多くのハード・バップ作品を残しています。
今回は1956年から1961年までの録音をお聴きいただきたく、選曲いたしました。
コンビを組んでいたドナルド・バードを筆頭に、リー・モーガンジョニー・グリフィンケニー・バレルトミー・フラナガンウィントン・ケリーなど多彩な共演者たちとの演奏を大音量でご堪能下さい。

                             解説 阿部 等



第510回 9月14日(土) 【15:30より】
● 『The Hi-De-Ho Man キャブ・キャロウェイ祭り』 

キャブは音楽を含む黒人芸能の伝統を継承・発展し、ジャンル、人種、宗教の境を越えて支持された、最も成功した=稼いだブラック・エンターテイナーの一人に数えられます。

歌では卓越した技量もさることながら、ルイの開発したスキャットの語法を格段に広げ、ジャイヴ・シーンを主導したばかりかバップ・スキャットの成立にも寄与したのでした。さらに、都市黒人文化を描き出したユニークな作品群をヒップホップの源流と見ることもできるでしょうし、ダンスをマイケル・ジャクソンの源流と見ることもできるでしょう。

ジャズ評論界の諸先輩が唯一?評価したリーダーシップと、ディジーとチュー・ベリーが在籍した1940年頃のインストゥルメンタルの名演だけで片付く「ジャズマン」ではなく、黄金時代にしてもスウィング期だけではなく、ミュージカルで活躍した1950年代と、映画『ブルース・ブラザース』への出演で再び脚光を浴びた1980年代も加えるべきでしょう。

講演ではスウィング期のジャズにとどまらず希代のブラック・エンターテイナーの足跡を辿ります。キャブのパフォーマンスは見るに越したことはありません。傑作映像も何本かご覧いただきます。『ブルース・ブラザース』? もちろんでしょう。多数のご参加を!     
                    
    解説 林 建紀



第511回 9月21日(土) 【15:30より】
●「Kind Of Blue ブルース以前とブルース以後」
楽器別に串刺しにするという画期的な手法で、アメリカ音楽の歴史を鮮やかに解きほぐした名著『アメリカン・ルーツ・ミュージック 楽器と音楽の旅』から9年。そのディスクガイド編にあたる『アメリカン・ルーツ・ミュージック ディスクでたどるアメリ音楽史』(アルテスパブリッシング)を上梓した奥和宏さんが初登場。
アメリカ音楽の歴史をたどっていくと、ブルース以前と以後とでずいぶんその様相が変わっていることがわかります。前後の音を聴き比べながら、その発展の過程をさぐっていければと思います。併せてストリング・ジャズやアコースティック・スイングなどの音源もご紹介する予定です」
解説 奥和宏


第512回 10月5日(土) 【15:30より】
● 「蓄音機でモダン・ジャズを楽しむ会」

「パーカー、モンク、バド・パウェル… モダン・ジャズは78回転で始まった。」

モダン・ジャズが生まれた1940年代半ば、レコードというのは78回転1面1曲収録の、いわゆるSP盤のことでした。ですからその時代の音源のLP/CDの名盤、例えば『チャーリー・パーカー・オン・ダイアル』(Dial)や『ジーニアス・オブ・モダン・ミュージックVol.1/セロニアス・モンク』(Blue Note)はいずれも後に編まれたコンピレーションなのです。ここではそれらのオリジナルに遡り、モダン・ジャズの名演を40年代の初発表時に聴いたリスナーと同じように、SP盤を当時の蓄音機で、1曲1曲再生して楽しみます。スペック的には現在のオーディオにははるかに及びませんが、その独特の再生音はそれを超えた感動をもらたしてくれることでしょう。


《演奏予定》
チャーリー・パーカー(Dial, Savoy, Mercury)、セロニアス・モンク(Blue Note)
マイルス・デイヴィス(Capitol)、スタン・ゲッツ(Roost)、バド・パウェル(Bl
ue Note)、デューク・エリントン(Branswick)など。

《使用蓄音機》
HMV model 102 [1937]、Grafonola G-241 [1951]
《DJ:池上信次 http://dj78rpm.com

                             解説 池上信次