1月27日(月)

ユニバーサルジャズとディスクユニオンによる新譜紹介イヴェント、第1回“NEW ARRIVALS”は好評のうちに終了、さっそく第2回目の開催が決定。2月24日(月曜日)20:00〜22:00、今回同様チャージなし、飲食代金のみ。

当日の進行は、まずユニバーサルジャズの斉藤さんが1月22日発売のブルーノート・ザ・マスターワークスから、売り上げ上位3枚を紹介。3位はエルヴィン・ジョーンズの『ジェネシス』。翌72年録音の名盤『ライヴ・アット・ライトハウス』への道を予感させる快演。

2位は、前衛派と目されていたサム・リヴァースがスタンダードをやったことで知られる『ア・ニュー・コンセプション』。お洒落なジャケット・デザインもあってか廃盤価格はかなりのもの。人気上位はナットク。

そして1位は、これも長らくCDが出なかったウェイン・ショーターの『オデッセイ・オブ・イスカ』。遥か昔、はじめて書いたジャズ本『ジャズ・オブ・パラダイス』でも紹介した折り紙つきの名演。

輸入盤では、ECMの再発シリーズでゲイリー・バートン初期の未CD化作品など、購入意欲をそそるアルバムが紹介されたが、これはまだ製品自体が出来ていないようだ、残念。

後半はディスクユニオン新宿店の羽根さんによる輸入盤紹介。5枚ほど紹介されたが、私はサイドに参加していたティグラン・ハマシャンのピアノを聴いて、即Olivier Boge / The World Begins Today 購入を決定。彼の演奏にはオリジナリティがある。

どうしようか迷ったのが、Franck Vaillant Trio / Thisisatrio。遅れて参加した元ユニバーサル副社長、行方さんが「もう一度聴かせて」とイヴェント終了後に再試聴。やはり良い。で、これも購入。

従来新譜の購入の際は、店頭の試聴機に入れられた音ぐらいしか判断材料が無かったが、大音量でじっくり1曲聴けるのはたいへんありがたい。お客様もほぼ同様のことを言っており、とりあえずこの試みは成功のようだ。実際、イヴェント終了後の即売会ではかなりのアルバムが売れていた。

ユニバーサルさんは今回は準備が間に合わなかったようだが、仮にブルーノートの作品を持参していれば相当数売れたのは間違いない。次回に期待しよう。

イヴェント終了後は、いまやフリーのプロデューサーとなった行方さんを中心に、ユニバーサル斉藤さん、ディスクユニオン塙さんらと今後このイヴェントをどう育てていくか、また、新たにジャズファンに喜んでいただけそうな催しを企画すべく議論百出。

とりあえず、現在再発が進行中のプレスティッジ作品を全部聴いちゃおうという、快挙と言おうか暴挙と言うべきか、遠大な計画が進行中です。決定次第ブログにてお知らせいたします。

確かに、私も全貌は掴みかねるプレスティッジの「未開の原野」に分け入ってみるのは大いに興味があります。「玉石混交」から「玉」を探し出すには、とりあえず「全部聴く」しかないのは確か。乞うご期待!