● 第569回 9月19日(土) 午後3時30分より 参加費1000円+飲食代
『追悼・菊地雅章

2015年7月7日に亡くなった菊地雅章(きくち・まさぶみ)は、日本が世界に誇るワン・アンド・オンリーのピアニスト/作曲家です。
ギル・エヴァンスが最も信頼していたミュージシャンの一人であり、ジャズの最深部に向かって突き進んだ菊地雅章の音楽を、村井康司と佐藤英輔が語ります。
                        解説 村井康司 × 佐藤英輔


● 第570回 9月26日(土) 【今回に限り 午後2時30分より】 参加費1000円+飲食代
『BYG特集』

1967年にフランスはパリで設立されたBYGは、ドン・チェリーやアート・アンサンブル・オブ・シカゴ、サン・ラなどのリリースで知られるフリージャズの重要レーベルです。

もっとも、BYGが作品をリリースしていたのは1969〜1971年という短い期間で、しかもその大半は1969年にレコーディングされています。その理由は、もはやフリージャズが死に体となっていたアメリカから、表現の場を失ったミュージシャンたちをパリに呼んだのがこの年だったから。

また、1969年の夏に、その数年前までフランスの植民地だったアルジェリアで「Pan-African Festival」という民族主義的なフェスが開催されたこともポイントで、これに参加していたアーチー・シェップ、アラン・シルヴァ、サニー・マレイらもパリに連れてきます。

ゆえにBYGのカタログは、時代の変わり目に、アメリカで不遇を託つたミュージシャンたちがパリでハメを外している模様を捉えた貴重なドキュメントともいえます。

その一方で、BYGは地元フランスのB級サイケ/プログレバンドやローマの実験音楽集団MEV、ミニマル・ミュージックの代表的作家テリー・ライリーなどの作品もリリースしていたりと、なかなか一筋縄ではいかないレーベルでもあります。

そんな、掘ってみると結構おもしろいのにCD化されていない音源も多く、中古市場でもあまり見かけなくなったBYG作品の魅力をご紹介します。

       解説 須藤 輝 × 吉田隆一


● 第571回 10月3日(土) 午後3時30分より 参加費1000円+飲食代
『Jazz The New Chapter 3出版記念 新世代ラテン・ジャズ特集』

21世紀以降のジャズを紹介する『Jazz The New Chapter(以下JTNC)』もついに第3弾を9月にリリース。その中では様々なトピックとともに、近年盛り上がりを見せるラテン・ジャズ新世代の動きも特集しています。これまで日本のメディアではあまり取り上げられる機会がなかったものの、英米の現代ジャズに勝るとも劣らない現在進行形の南米圏ジャズを、カッティングエッジなワールド・ミュージックをいち早く紹介し、『GLOCAL BEATS』『アフロ・ポップ・ディスク・ガイド』といった書籍でも存在感を示す関西が生んだスペシャリスト、吉本秀純が紹介しています。

今回は大阪からこの眠れる獅子をガイド役に迎えて、新たな夜明けを迎えたラテン・ジャズを刺激的な音源の数々とともに紹介してもらいます。聞き手は『JTNC』の監修者の柳樂光隆です。

出演:吉本秀純&柳樂光隆



●NEW ARRIVALS”Vol.21  10月5日(月)  20:00〜22:00

《予約不要、ノーチャージ、飲食代金のみでお気軽にご参加いただけます》


ユニバーサルジャズとディスクユニオンの共同主催による、新譜紹介イヴェント。毎回話題の新作をていねいな解説付きでゆっくりとご試聴いただけます。お気に入りのアルバムをその場で購入することも出来ます。ジャズシーンの動向がいち早く知れる話題のイヴェントで、私も大いに参考にさせていただいてます。みなさま、ぜひお気軽にご参加ください。

なお、試聴中はお静かにお聴きくださりますよう、お願いいたしておりますので、その旨ご配慮ください。



● 第572回 11月7日(土) 午後3時30分より 参加費600円+飲食代
『ジャズ・コーラス特集』
                             解説 山中 修


● 第573回 11月21日(土) 午後3時30分より 参加費600円+飲食代
ジャンル横断的クラシック音楽講座(1)
『編曲で作品は何倍も面白くなる〜バッハを中心に』

解説 林田直樹