第581回 ジャンル横断的クラシック講座(2)
「“響き”〜前衛と古楽を結び付けるもの〜」 1月30日
〜引き算と凝縮の美学〜
●アントン・ヴェーベルン(1883-1945)
「大管弦楽のための6つの小品op.6」
ピエール・ブーレーズ指揮 ベルリン・フィル
(ドイツ・グラモフォン/ユニバーサル)
〜ウィーン世紀末の退廃〜
●アルバン・ベルク(1885-1935)
「室内協奏曲」 〜第1楽章
内田光子(ピアノ)、クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
ピエール・ブーレーズ指揮 アンサンブル・アンテルコンタンポラン
(デッカ/ユニバーサル)
〜音色の発見(1)〜
●マラン・マレ(1656-1728)
ヴィオールのための第4組曲より「人間の声」
ジョルディ・サヴァール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
(アリア・ヴォックス/キングインターナショナル)
〜塗りつぶすということ〜
●ジェルジ・リゲティ(1923-2006)
「レクイエム」 〜一部
ジョナサン・ノット指揮 ベルリン・フィル、ロンドン・ヴォイセズ
(ワーナークラシックス)
〜過激であること〜
●ルイジ・ノーノ(1924-1990)
「力と光の波のように」 〜冒頭の一部
ヘルベルト・ケーゲル指揮 ライプツィヒ放送交響楽団、合唱団
(ドイツ・シャルプラッテン/キング)
〜空間における音楽実験〜
●ジョヴァンニ・ガブリエリ(1554/57?-1612)
モテット「すべての人よ、手を叩きなさい」
ポール・マクリーシュ指揮 ガブリエリ・コンソート・アンド・プレイヤーズ
(エラート/ワーナー)
〜すべての神を信じる荒唐無稽〜
●カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007)
「シュティムング」 〜一部
シングサークル
(ハイペリオン/東京エムプラス)
〜音色の発見(2)〜
●ヨハン・マッテゾン(1681-1764)
ソナタ第4番ト短調op.1-3 〜一部
フランス・ブリュッヘン(リコーダー) クアドロ・オトテール
(ダス・アルテ・ヴェルク/ワーナー)
〜声への偏愛(1)〜
●ジャコモ・マンゾーニ(1932-)
「古今集による6つの歌」
第4曲「世の中のうきたびごとに身を投げば深き谷こそ浅くなりなめ(詠み人知らず)」
第5曲「わが宿は雪ふりしきて道もなし踏みわけてとふ人しなければ(詠み人知らず)」
第6曲「年ふればよはひは老ひぬしかはあれど花をし見ればもの思ひもなし(前太政大臣)」
(作曲家提供音源)
〜声への偏愛(2)〜
●ジョン・ダウランド(1563-1626)
「悲しみよ、とどまれ」
ドミニク・ヴィス(カウンターテノール)、エリック・ベロック(リュート)
(キングレコード)
〜洗練された感覚美〜
●ピエール・ブーレーズ(1925-2016)
「アンセム2」 〜一部
アンサンブル・アンテルコンタンポランのメンバー
(ドイツ・グラモフォン/ユニバーサル)
〜野性的な感覚美〜
●ジャン=フィリップ・ラモー(1656-1728)
「エベの祭典、または音楽劇の才能」 〜テレプシコールのためのロンドー形式によるミュゼットとタンブーラン
テオドール・クルレンツィス指揮 ムジカエテルナ
(ソニークラシカル)
〜自然界のしずく〜
●トリスタン・ミュライユ(1947-)
「冬のかけら」 〜一部
ミシェル・ギャランティ指揮 アルジェント室内アンサンブル
(エオン/マーキュリー)
〜残虐さへの反抗〜
●ハインツ・ホリガー(1939-)
「ロマンサンドル」 〜一部
アニタ・ロイツィンガー(チェロ) アントン・ケルニャック(ピアノ)
●ロベルト・シューマン(1810-56)
「F.A.E.ソナタ」より間奏曲
ハインツ・ホリガー(オーボエ) アントン・ケルニャック(ピアノ)
(ECM/ユニバーサル)