【いーぐる 連続講演】

 

  • 第691回 6月4日(土曜日)午後3時30分より 参加費¥2000+飲食代金

 

『四谷いーぐるが選ぶ“ジャズ喫茶のジャズ”』第4弾

「ジャズ喫茶定番、パウエル派ピアノ・トリオ」発売記念イベント

  ~新星堂とのコラボ企画による、初のジャズ喫茶発コンピレーション・シリーズ~

 

「いーぐる」店主後藤雅洋が半世紀を超えるジャズ喫茶レコード係の経験を活かし、あなたのリスニング・ルームをジャズ喫茶に変える、初の“ジャズ喫茶コンピCD”第4弾発売記念イヴェントです。

シリーズ第4弾『ジャズ喫茶定番、パウエル派ピアノ・トリオ』は、一番入りやすい「ジャズの入り口」なのです。というのも、みなさんがジャズに抱いている最大公約数的なイメージは、「リズミカルで心地よい音楽」ではないかと思うのですが、“パウエル派”に属するジャズ・ミュージシャンの演奏は、まさにその条件にピッタリなのです。それだけではなく、この「入り口」は、ジャズ・マニアへの奥座敷へも通じているのです。

 

今回ゲストにお迎えした菊池成孔さんはかつて「いーぐる」の常連さんで、ほんとうに良く通っていただきました。まさにジャズ喫茶通なのですね。また、いつも司会をお願いしている村井康司さんも学生時代からの「いーぐる」常連客で、菊地さんの著書の編集者でもあります。

 

こうしたご縁もあるので、今回のイヴェントではみなさんのジャズ喫茶体験など楽しく語っていただく予定です。

 

当日はCD即売会も行い、お買い上げのみなさま全員に新星堂特性・オリジナル、コースターをプレゼントいたします。ぜひお気軽にご参加ください。

 

 今回に限り、参加希望者はこちらのサイトからのみ予約受付とさせて頂きます↓

 https://reserva.be/jazzeagle ※限定30名様

*このイヴェントは後日You Tube にて配信されます

 

司会 村井康司  出演 菊地成孔 × 後藤雅洋

 

いーぐる  新宿区四谷1-8ホリナカビルB1F  3357-9857

【いーぐるホームページ】           http://www.jazz-eagle.com/

【いーぐる後藤の新ジャズ日記】     http://d.hatena.ne.jp/eaglegoto/

『四谷いーぐるが選ぶ“ジャズ喫茶のジャズ”』第3弾

「ジャズ喫茶好み、黒いグルーヴ」発売記念イベント

新星堂とのコラボ企画による、ジャズ喫茶発コンピレーション・シリーズ~

 

 

4月9日(土曜日)午後3時30分より いーぐるにて開催

 

参加費無料 飲食代金のみ

予約の必要はありません。お気軽にご参加ください

 

「いーぐる」店主後藤雅洋が半世紀を超えるジャズ喫茶レコード係の経験を活かし、あなたのリスニング・ルームをジャズ喫茶に変える、初の“ジャズ喫茶コンピCD”第3弾発売記念イヴェントです。

シリーズ第3弾『ジャズ喫茶好み、黒いグルーヴ』は、ジャズ喫茶族が好むブラック・テイストを「グルーヴ」という視点で切り取ったディープな味わいのコンピレーションです。第2回のライナーに記載されていた予告では、「ジャズ喫茶マニアが嵌るグルーヴ・ジャズ」となっていますが、よりストレートに「黒いグルーヴ」といたしました。

 

登場ミュージシャンはハンク・モブレースタンリー・タレンタイングラント・グリーンといったジャズ喫茶族お馴染みの濃厚ブラック・テイスト・スターたちです。ぜひこの機会に「黒いジャズ」の魅力を満喫してください。

当日は「ジャズ・ザ・ニュー・チャプター」でおなじみの音楽評論家、柳楽光隆さんをお招きし、ジャズにおける黒人文化の影響や、その時代による変容などについて司会の村井さんも交えお話ししたいと思います。

 

また、CD即売会も行い、お買い上げのみなさま全員に新星堂特性・オリジナル、コースターをプレゼントいたします。ぜひお気軽にご参加ください。

 

*このイヴェントはYou Tube Live で同時配信されます。

 

司会 村井康司  出演 柳楽光隆 × 後藤雅洋

 

【いーぐる 連続講演】

 

いーぐるでは、音楽界のさまざまな分野で活動されている方々をお招きし、ジャズをはじめ幅広いジャンルの音楽に親しんでいただくための連続講演を行っています。予約の必要はありません。終了は午後6時30分頃です。

 

 

  • 第689回 2月5日(土曜日)午後3時30分より 参加費無料 飲食代金のみ

 

『四谷いーぐるが選ぶ“ジャズ喫茶のジャズ”』第2弾

「これがジャズ喫茶のジャズだ!」発売記念イベント

 

  ~新星堂とのコラボ企画による、初のジャズ喫茶発コンピレーション・シリーズ~

 

「いーぐる」店主後藤雅洋が半世紀を超えるジャズ喫茶レコード係の経験を活かし、あなたのリスニング・ルームをジャズ喫茶に変える、初の“ジャズ喫茶コンピCD”第2弾発売記念イヴェントです。

 

シリーズ第2巻『これがジャズ喫茶のジャズだ!』は、ジャズ喫茶ならではのノリノリ・ハードバップ定番トラック満載コンピです。ジャッキー・マクリーンデクスター・ゴードンといった「ジャズ喫茶スター」たちをレコード係はどう料理しているかというテーマで、いーぐるならではの極め付きハード・バップ選曲をお楽しみいただきます。

 

当日は「夜ジャズ」でおなじみDJ界のレジェンド須永辰緒さんをお招きし、活動の場こそ異なれどジャズ喫茶レコード係とDJは実は同じことをやっているのだというお話など、「ジャズの新たな楽しみ方」についてざっくばらんに語り合います。

 

また、CD即売会も行い、お買い上げのみなさま全員に新星堂特性・オリジナル、コースターをプレゼントいたします。ぜひお気軽にご参加ください。

 

司会 村井康司  出演 DJ 須永辰緒 × 後藤雅洋

 

 

いーぐる  新宿区四谷1-8ホリナカビルB1F  3357-9857

【いーぐるホームページ】           http://www.jazz-eagle.com/

【いーぐる後藤の新ジャズ日記】     http://d.hatena.ne.jp/eaglegoto/

【2021年ベスト盤大会のご報告】

 

2021年12月25日に行われた2021年ベスト盤大会のご報告です。

 

1, 村井康司 Tim Bern / Broken Shadows (Intact) / Una Muy Bonita

2, 山中修  James Francies / Purest Form / My Favorite Things

3, 八田真行 Roy Brooks / Understanding (Reel to reel) / Taurus Woman

4, 池上信次 渡辺貞夫 / ジャズ & ボッサ (JVC)/ ビューティフル・ラヴ

5, 佐藤大介 オルケストラ・アフロシンフォニア / Orin (Disk Union)

                                                / Maquine De Louco

6, 後藤雅洋 仲野麻紀 / Open Radio (Naja) / あの山の上へ

7, 岡本郁生 Bobby Valentin / The Good, Good Feering / Jumping With Symphony Sid

8, 伊藤嘉章 Arturo O’Farill / …Dreaming In Lion (Blue Note) Struggles and Strugglets

9, 柳楽光隆 Omri Mor / Assala / Kommi

10, 村井康司 挟間美帆 / Imaginary Visions (King International) / Mimi’s March

11, 八田真行 Willie Nelson / That’s Life (Sony) That’s Life

12, 柳楽光隆 Kaja Draksler / Somit / Natt Raum

13, 池上信次 Miles Davis / Shoto (シングル・Promo) 7インチシングル(1981)

14, 佐藤大介 Avdra Day (Warner Record) / Strange Fruit

 

今年は2年ぶりのベスト盤大会でしたが、いろいろと面白い発見がありました。第一は、ひところの持ち寄り盤はほんとうに人それぞれで、知っているアルバムはほとんど無いような年もあったのですが、今年は私自身が購入したアルバムがずいぶんとありました。いろいろな解釈が出来るでしょうが、21世紀も2回目のディケードに突入し、ある程度ジャズ観の擦り合わせが出来つつあるのかもしれません。

 

もう一つは配信音源にたいへん面白いものがあるということです。柳楽さんの音源はそうしたもので、アルバムでしか紹介できないジャズ喫茶店主としてはちょっと残念な思いでした。

 

ともあれ、音楽関係者が集まり、それぞれの音楽観を音源によって披露するこうした機会は大いに勉強になりました。

星の王子さまとの出逢い】

 

 

12月16日、三鷹市芸術センター星のホールでアルト奏者仲野麻紀出演による「星の王子さまとの出逢い」を観ました。事前に予想していたのは、サン=テグジュペリのよく知られた物語をテーマにしたジャズのコンサートでしたが、実際のステージは想像を超えるドリーミーなものでした。

 

それは視覚と聴覚、そしてことばが一体となった総合アートで、凝った舞台装置と優れた照明技術によって、「星の王子さま」が描き出す童話的でありつつ含蓄の深い世界観が見事に描き出されていたのです。

 

冒頭半透明のスクリーンに夜空に浮かぶ星々が映し出され、照明の変化によって背後の砂漠に不時着した飛行機を模したステージが浮かび上がる演出によって、これがふつうのジャズ・コンサートではないことが明らかになります。

 

そしてアルト・サックスをたずさえた仲野がステージに現れ、舞台上の語り手、中井絵津子が語る「星の王子さま」の物語に合わせ演奏を始め、背後にサン=テグジュペリ自身が描いた素朴で可愛らしい挿絵が映し出されると、そこに私たちが幼いころ抱いていた「夢の世界」が現出するのです。

 

しかし、舞台の進行とともに、「大切なものは目に見えない、心の目で見ないと」「仲良しになったら、僕らは互いに世界で一つだけの特別な存在になるんだ」などといった心に染み入ることばが語られ、この童話が思いのほか深い洞察に満ちた物語であることが明らかになる。

 

仲野の演奏は当初物語の伴奏であるかのように始まるのですが、彼女自身のアフリカ体験がもたらすのか、サハラ砂漠が舞台である「星の王子さま」の世界と見事な共鳴現象を引き起こし、冒頭に記した音楽と舞台装置・物語が一体となった総合芸術が現出するのです。

 

ほぼ1時間弱のコンパクトな公演でしたが、見終わると同時に何とも幸せに満ちた心持になれたのは不思議な体験でした。おそらくこれはプロジェクトを仕切った総合プロデューサーの狙いが見事に成功した証なのでしょうね。

 

店に戻り、同時に発売された仲野初のソロ・アルバム『openradio』を聴いてみたのですが、彼女がもともと持っていた楽器の音自体が持つ個性・説得力がより表現力を増し、ジャズ本来の魅力である、音自身が語りかけてくる充実した時間を過ごすことが出来ました。このアルバムは仲野の新境地であると同時に最高傑作と言っていい優れた作品に仕上がっています。

         【ジャズ喫茶のジャズ発売イヴェント】

 

 

「四谷いーぐるが選ぶ『ジャズ喫茶のジャズ』」発売イヴェントご来会のみなさま、ありがとうございました。おかげさまでCDの即売も30枚以上という想定を大幅に上回る売り上げを記録しました。お買い上げのみなさまにこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

 

当日は聞き上手村井康司さんの名司会、DJ大塚広子さんの興味深いDJ内幕話などで会場は大いに盛り上がり、また、初めての試みとしてYou Tube Liveによる生中継を池上信次さんにお願いし、多くの方々にご視聴いただきました。

 

私も小学館さんとのムック企画はじめ、長年いろいろなお仕事をさせていただいてきましたが、今回の新星堂さんとのコラボ企画、ほんとうに楽しくやらせていただいております。何というんでしょうか、「ジャズ喫茶が選ぶジャズ」ということは、私が日々「いーぐる」のレコード係としてやっていることをそのまま凝縮する作業なので、大いにやりがいがあるのですね。以下、イヴェントで私が話したことを大塚さんの体験談なども交え、お伝えしてみます。

 

ツイッター上で「ジャズ喫茶案内」という素敵な記事を日々アップされているJAZZ CITYの楠瀬克昌さんが見事に洞察されたように、今回のジャズ喫茶コンピは拙著『ジャズ選曲指南』~秘伝アルバム4枚セット聴き~(彩流社刊)が下敷きになっております。この本は、ジャズ喫茶のレコード係はかける楽曲・長さこそ異なれど、要はDJさんがやっておられることと同じであるという主旨を実例を挙げて具体的に解説した本で、一部の熱狂的ファンに支持されつつも、あまりにもマニアックな内容だったためかあまり売れず、すぐに絶版となってしまった幻本です。

 

こうしたいきさつがありつつも今回の新星堂さんのお話しに大いに乗り気になったのは、昨年12月このブログの【Bar stereo, Baker’s Mood + DJ大塚】に書いたように、大塚さんの見事なジャズ選曲術に刺激され、「私もあんなことやってみたい」と思ったことが大きいのです。

 

しかしながら日々店でパスタを茹でつつ1曲ごとにトラックを繋ぐなどということは物理的に不可能だと諦めていたところ、新星堂さんからジャズ喫茶発のコンピレーションを作ってみないかというお話は、まさに渡りに船だったのですね。

 

こうした内幕を大塚さんにお話ししたところ、大塚さんがクラブDJの仕事ぶりをリアルに語ってくれました。それは「場」の雰囲気を掴みつつ、お客様をうまく乗せる高等選曲術で、ある種の「直感」で瞬間的に次のトラックを決めているとのこと、これはジャズ喫茶のレコード係もまったく同じなのですね。こうした背景があるので私はDJさんに対して同業者意識を持っていると同時に、大塚さんのような優れたDJに対するリスペクトがあるのです。

 

大塚さんからの私への質問で興味深かったのは、私が「トラックの繋ぎ目が心地よい」と発言したのに対し、「前曲がよく聴こえるのか、それとも次のトラックがよく聴こえるのか」という実に実践的で本質的な質問でした。

 

実を言うと今までそんなことは考えたことが無かったのですが、じっくりと思い返してみれば、「楽曲が切り替わること自体」が心地良いのですね。つまり前曲が後味よく終わると同時に、後曲はよりキャッチーに聴こえる繋ぎが〇なわけです。つまりどんな「繋ぎ」でも曲が変われば良いということでは無く、「前後の曲想」次第で良くも聴こえ、あるいはしらけたりもするということなのです。

 

結局これは「前後の関係によって生まれる快感(あるいはしらけ感)」としか言いようがありません。優れたDJ、ジャズ喫茶レコード係は日々の積み重ねからこうした「体験的事実」を掴んでいるので、「評論家」のように音楽を「単体」で評価することは無いのです。

 

とは言え、私たちが音楽の「単体評価」極論すれば「絶対評価」を無視しているということではありません。「相対評価」あるいは「関係性の魅力」は「単体の性格・内容」に対するしっかりとした理解・把握が無ければ出来ないのですね。

 

例えば、「緊張感のあるトラックの後には弛緩した楽曲が良い」と言っても、楽曲の「緊張:弛緩」自体をちゃんと把握できていなければセレクトの仕様がありません。具体的に言えば、その人の頭の中の引き出しに「緊張トラック」「弛緩トラック」のサンプルがどれだけあるか、が、DJさん、ジャズ喫茶レコード係の力量を決めているのですね。

 

もちろんそうした「曲想カテゴリー」は「緊張:弛緩」だけではなく、たとえば「黒っぽさ:白っぽさ」あるいは「グルーヴ感のあるトラック」「クールなサウンド」などなど、実にたくさんあるわけです。

 

ふつうの音楽ファンは音楽を聴くときにいちちこんなことを考える必要は無いのですが、しかし無意識のレベルでは「心地よい繋ぎ=気分の変化」を求めてはいるはずのです。いくらお気に入りアルバムでも、CD1枚40分以上同じミュージシャンの演奏では、内心「飽き」が来ているのではないでしょうか。しかし、たとえば自宅でパソコン作業をしているときのB.G.M.用CDをいちいち「心地よい繋ぎ」に仕立てるなどというメンドウは出来るはずもありません。

 

私が今回狙ったのは、そうした音楽ファンの潜在需要に応えられる「実用型ジャズ・コンピ」なのです。ですから、お買い上げいただいたら気負わず日々のB.G.M.として生活空間の中で楽しんでいただけたらと願っております。というのも、「ジャズ」はそうした聴き方であってもなかなか「消費」されはしない、意外としぶとい音楽ジャンルであることを、長年の実感として信じているからなのです。

 

付け加えれば、気軽なジャズ入門編としてご購入された方々も、このシリーズを聴き続けているうち、知らぬ間にジャズの深みに嵌り込んでしまう「仕掛け」も仕組んでいるつもりなのですね。

 

「四谷いーぐるが選ぶ『ジャズ喫茶のジャズ』」シリーズ2回目のタイトルは、「これがジャズ喫茶のジャズだ」という極めてダイレクトなもので、内容は第1回のスタイルを踏襲しつつ、登場ミュージシャンはよりディープな「ジャズ喫茶常連ジャズマン」に絞った若干マニアックな仕様となっております。ご期待ください!