2008-01-01から1年間の記事一覧

第374回 2008年ベスト盤大会 12月20日選曲者 / リーダー名 / アルバム・タイトル / レーベル / 曲名 1, 後藤雅洋 / Brian Blade / Season Of Changes / Verve / Most Pecious One 2, 阿部等 / Gordon Goodwin’s Big Phat Band / Act Your Age / / Hit The Gr…

12月20日(土)年末好例の2008年ベスト盤大会、今年は衆目の一致する作品は見当たらず、何をかけようか大いに迷う。とは言え、仲間内で前評判が高かったのはやはりブライアン・ブレイド。そこで主催者の特権を利用し、他の人にかけられてしまわないよう、最…

12月19日(金) 3年越しの著書『ジャズ喫茶リアル・ヒストリー』(河出書房新社)がようやく出た。私もジャズアルバムの紹介本はずいぶん書いてきたが、ジャズ喫茶そのもので一冊の本を書いたのは初めて。動機は単純で、日本にしかないジャズ喫茶という特殊…

12月12日(金)いやー、面白い体験をいたしました、BSTV初出演。今まで、店で収録というケースは何度かあったけれど、スタジオでしかもナマというのは初めて。日本ジャズ界の大ベテラン猪俣猛さん、岩浪先生、そしてジャズ喫茶業界の大先輩中平さんといった…

第373回 カーク楽器店 〜主要5楽器の意味〜 12月6日 解説 林 建紀[Opener]1. WHAT'S GOIN' ON - MERCY MERCY ME [3:46] Rahsaan Roland Kirk:RRK (ts, man, whistle), Charles McGhee (tp), Dick Griffin (tb), Richard Tee (p), Mickey Tucker (org), Cor…

12月6日(土)人様のおやりになることを採点するなど、おこがましいは百も承知だが、今回の林さんのローランド・カーク特集、100点満点だった。評価する以上、明確な採点基準がある。まず、明快で魅力的なテーマがあり、それがわかりやすく解説されること。…

12月5日(金)まだ暑い頃に有志の皆さんと企画が持ち上がったジャズサイトが、今日ようやく立ち上がった。名前のcom-postは、compostすなわち腐葉土からとったもので、発案者は次号『ジャズ批評』で私の対談相手を務めてくださる八田真行さんである。要する…

11月22日(土) 朝日カルチャーセンター10月期最後のお題は「ヨーロッパのジャズ・レーベル」の4回目、OWL, Label Bleu, Dreyfus。前回までのテーマ、ドイツ・レーベルECM, Enya, とはやはり肌触りが違う。その辺りを聴き取っていただけたらと何曲かかけつつ…

第373回 12月6日 (土)3時30分より ● ローランド・カーク特集 解説 林 建紀 第374回 12月20日 (土)3時30分より ● 2008年ベスト盤大会 各自持ち寄り 第375回 1月17日 (土)今回に限り4時より ● サム・リヴァース特集 解説 原田和典 第376回 1月24日 (土…

11月8日(土)今日は1時から3時まで朝日カルチャーセンター講師として、ニールス・ウインター主宰のスティープル・チェースについて、アルバムをかけながら解説。4時からは『白熱MILES鼎談』(プリズム)刊行記念イヴェント。還暦の身には少しばかりキツイ。…

11月1日(土)私にとってのカーラ・ブレイのイメージは、あの金色に輝くパッケージも懐かしい『エスカレーター・オーヴァー・ザ・ヒル』(JCOA)によって最初に形作られた。何しろジャック・ブルースにリンダ・ロンシュタットまで参加しているロック・オペラな…

第370回「ジャズ・サックス・ディスク・ガイド」(シンコーミュージック・エンターテイメント)発刊記念 10月18日 このサックスを聴け! 筆者持ち寄り会〔前座 原田和典〕 1. Flame Games ●George Adams(tenor sax) Don Pullen(piano) John Scofield(guitar) Ca…

10月18日(土)原田和典さんのプロデュースによる『JAZZ SAX』(シンコーミュージック)刊行記念イヴェント、やってみてようやくわかったことがいくつかあった。まず、なぜサックスなのかということ。アルバム紹介本はずいぶんあるが、楽器別だと、最近は売…

第369回 フレッド・アステア特集 9月27日 解説 小針俊郎Songs/ Date/ CD or DVD 1 Not Now I'll Tell You When/ 1960/9/28 DVD 2 Sweet Georgia Brown/ same as above DVD 3 Top Hat, White Tie and Tails/ 1952/Dec. Verve MGV-2010 CD 4 S Wonderful/ 1952…

10月5日(日)不思議な暗合ということがある。いつも見ている内田樹さんのブログを読んでいると、野田秀樹の「AERA」の記事を引用して、彼が出演した芝居のことが書いてあった。30年も昔に俳優座で行われた(というか右翼の街宣車が襲来して中止になったのだ…

第370回 10月18日(土)3時30分より ● 『JAZZサックス』(シンコーミュージック)出版記念イヴェント 本著執筆者のみなさまがたが各自執筆したアルバムから1曲ずつセレクトし、ご紹介いたします。なお、当日は本著の即売も行ないます。【講演予定者】 阿部 …

【朝日カルチャーセンターのご案内】いーぐるでは、朝日カルチャーセンターのジャズ講座を行なっています。08年10月期は下記の日程で行われます。参加ご希望の方は、朝日カルチャーセンター・事業部までお申し込みください。 『ジャズ喫茶で学ぶジャズ入門』…

9月27日(土)フレッド・アステア、もちろん名前は知っているしダンスの名手ということもおぼろげながら頭に残っている。とはいえ、この人物の具体的業績やら、ジャズとの関係については一知半解の域を出なかった。 だが、ジャズというアメリカに生れた特有…

think.29-1人はキカイのようにフラットに世界を見ることは出来ない。think.28で言及したように「類概念」を構築する際には必ず「暗黙の第3項」が作用している。この事実は構造主義言語学に多少とも通じた人間なら直ちに了解するところだろう。人はみな固有の…

第368回 ジョニー・マティス特集 9月13日 解説 三具保夫 Song/ Album/ Label/ Year/ Remarks [Opening] 99 Miles from L.A./ Johnny Mathis Live/ Columbia/ 1984/ Arr. By Gill Reigers It's Not for Me to Say/ Johnny's Greatest Hits/ Columbia/ 1956/ A…

9月13日(土)今回のジョニー・マティス特集は、前回、三具さんのナット・キング・コール講演の際、参考音源としてかけたマティスがナカナカ良かったので私からお願いしたものだ。三具さんはお客さんが来るかなあと心配していたが、私はいーぐるの連続講演を…

think.28子供の頃、「♪ 出た出た月が、まあるいまあるいまん丸い、ボンのような月が」の「ボン」の意味がわからなかった。その頃私の家のお盆は長方形だったのである。人は何かと何かが似ていたり、それほどでもないことを、直感的に把握している。だから、…

think.27ジャズの楽しさ面白さ、そして感動を感じ取れる人とそうでない人がいる。このことを敷衍すれば、アート、芸術、美、と言われるような対象を理解できる人と、そうでない人がいる。この事実は私たちの周囲を見渡せば、経験的に理解できるだろう。 ここ…

think.26ジャズの解説でときどき「この曲はAABA32小節で云々」というような文章に出会うが、こうした類の説明にさほど意味があるとは思えない。そんなことは聴けばわかるからだ。といっても、平均的音楽ファンがそうした形式を認識できるという意味ではない…

第367回 いーぐる連続講演 デクスター・ゴードン特集 8月30日 解説 阿部 等 曲 名/ リ−ダ−/ アルバム・タイトル/ レ−ベル/ 録音日 1 SCRAPPLE FROM THE APPLE/ DEXTER GORDAN/ OUR MAN IN PARIS/ BlueNote/ 1963.05.23 2 SHINY STOCKINGS/ DEXTER GORDAN/ GE…

8月30日(土)「耳が良い」ことで定評のある阿部ちゃんのデクスター・ゴードン特集。聴いているうちに、途中から「気持ちワルく」なって来た。かけるトラックが私の好きな曲ばかりなので、まるで自分が講演の選曲をやっているような気分になったからである。…

Think,25以下の論考は、林建紀さんが教えてくれた「朝日新聞」夕刊の連載インタビュー「人生の贈り物」での、中島誠之助氏の発言にヒントを得たものです。中島さんはTV「なんでも鑑定団」でお馴染みの、骨董目利きだ。発言要旨は、「骨董の故事来歴は知識で…

think.24これからthinkは以前と違って、気軽な「考えるメモ」として書き続けていこうと思う。まず最近の「いーぐる掲示板」上の興味深いご意見を糸口にして、、、 人間は人の表情を読み取ることが出来る。怒っている顔、笑っている顔、そして皮肉な表情や、…

第366回 「納涼持ち寄り盤大会」 8月16日発表者 / リーダー名 / アルバムタイトル / レーベル / 曲名 1, 後藤雅洋 / Andy Narell / Stickman / Hip Pocket / Stickman 2, 村井康司 / Thad Jones - Mel Lewis Orch. / New Life / Horizon / Love And Harmony …

8月16日(土)ちょっとした思いつきで開催した「納涼持込盤大会」、思いがけず楽しいイヴェントとなった。各自がアルバムを持ち寄る企画は、以前から年末にその年のベスト盤大会を行なっていたが、今回のようなゆるい縛りの場合、講演者の個性がより明瞭に現…