12月20日(土)

年末好例の2008年ベスト盤大会、今年は衆目の一致する作品は見当たらず、何をかけようか大いに迷う。とは言え、仲間内で前評判が高かったのはやはりブライアン・ブレイド。そこで主催者の特権を利用し、他の人にかけられてしまわないよう、最初にこれをかけてしまう。少々ズルいが、まあ、トシに免じてご勘弁を。今年は特に参加者が多く、19名もの皆さんが各自ベスト盤を持ち寄ってくだされ、そのためもあって大幅に予定時間をオーバー。まあ、これも致し方ない。ご来場のお客様方、それぞれ音楽を愛する選曲者の方々の情熱に免じてご勘弁を。
しかし、個人的には4時間に及ぶ長丁場は実に有益。各々クセのある選曲者の志向、意図がそれぞれ1曲から浮かび上がり、興味が尽きない(選曲リストは後日アップ)。こうした多様な価値観を肌で感じ取れる機会はまたとない。
お楽しみのいーぐる大忘年会、今年はキムチ鍋にカレー鍋。こちらもいつになく参加者が多く、大いに盛り上がる。ニューヨーク出張からの帰途、成田から直接駆けつけてくれたY社長以下30名近いジャズファンそれぞれの話題に花が咲き、知らない方々同士の会話の輪が広がる。今何より求められているのはこうしたファン交流の場ではなかろうか。
そして、白菜を刻んでくれた阿部ちゃん、ケーキを買いに行ってくれた宮尾さんはじめ、楽しいイヴェントを陰で支えてくれた多くの友人たちの存在に感謝の気持ちでいっぱいです。また、用意した新著『ジャズ喫茶リアル・ヒストリー』(河出書房新社)の売れ行きも良く、大いに意を強くいたしました。