「ジャズはフランスに何をもたらしたか」
パリに20年暮らし、フランス社会事情、文化、ガストロノミーに詳しく、フランスの音楽について取材、雑誌を中心に日本のメディアで発表してきた作家、宇田川悟氏の著書『パリの空の下ジャズは流れる』は、20世紀初頭にアメリカからパリに種子を撒かれた革命的なジャズ音楽がフランスの知識階層に衝撃を与え、そして芸術のメインストリームを歩みながら、両大戦、政治、思想、文学、クラシック音楽、演劇、映画、写真、モードなどと交錯・格闘し、いかに普及していったかを辿った作品です。その刊行を記念して、ジャズの歴史を研究する音楽評論家村井康司氏と宇田川氏が、フランスにまつわるジャズの音源を紹介しつつ対談します。
宇田川悟(うだがわ・さとる)
1947年、東京都生まれ。作家。20年にわたるパリ生活を経て帰国。2010年フランス農事功労章シュヴァリエ受章。主な著書に『食はフランスに在り』(小学館ライブラリー)、『パリの調理場は戦場だった』(朝日新聞社)、『覚悟のすき焼き』(晶文社)、『VANストーリーズ』(集英社新書)、『欧州メディアの興亡』(リベルタ出版)など。
会場:ジャズ喫茶いーぐる
日時:12月9日(土)午後3時30分開演
会費:5,500円(『パリの空の下ジャズは流れる』1冊を含む。書籍の価格は3960円)+オーダー