2006-01-01から1年間の記事一覧

12月22日(金) 益子さんが店に現れる。益子さんが以前雑誌『ジャズ批評』に連載していた記事「ジャズ“けものみち”を往く」の主張が、今回ジム・ブラックを聴いて「実感として」分かったという話をする。だが、それを他の人に伝えるのは実に難しいということ…

12月16日(土) まず最初に種明かしをしておこう。ホームページ掲示板に書いた「談合」とは、ベスト盤にはオーネットをかけちゃうよって、一週間前の阿部ちゃんの連続講演の際に(他の人がかけないように)皆さんに宣言したことです。ところが須藤さんも当然…

第323回 2006年ベスト盤 後藤雅洋 Ornette Coleman / Sound Grammar (Sound Grammar) / Jordan 阿部等 Mingus Big Band / MIngus Big Band live in Tokyo (Universal) / Wham bam 須藤克治 Eink Hegdal with Trondheim Jazz Orchestra / We are? (Jazzway) C…

12月13日(水) マイク・モラスキーさんが来店。ご存知のように、彼は『戦後日本のジャズ文化』(青土社刊)でサントリー学芸賞を受賞した。彼はその著作の中でジャズ喫茶にも触れ、見ようによっては批判的な論を展開しているのだが、それを含め、日本独自と…

第322回 いーぐる連続講演 2006年12月9日 ブッカー・リトル特集(1938.04.02〜1961.10.05) 選曲 阿部 等 曲 名 リ−ダ− アルバム・タイトル レーベル 録音 時間 パーソネル 1 OPENING STATEMENT BOOKER LITTLE BOOKER LITTLE Time 1960.04 6:42 Booker Little(…

12月9日(土) 今日のいーぐる特集はブッカー・リトル。耳の良さでは定評がある阿部ちゃんの選曲は、スラスラと心地良く身体に浸透する。とは言え、あらためて固め打ちでリトルを聴けば、それなりの発見はある。やはりこの人もドルフィーとの出会いが決定的…

12月8日(金) 昼間のいーぐるが満席になる。金曜の夜などは、ご近所の会社の団体さん(2次会ですね)がおいでになるので満席も珍しくないが、6時以前の完全ジャズ喫茶状況で席がなくなるのは、このところ初めてのことだ。まあ、雑誌などを読んで様子を見…

12月3日(日) 昨日に続き、ポピュラー音楽学会2日目はワークショップ「近代日本の音楽受容〜“眩しさ”の進化論」に参加。最初の発言者、竹内孝宏さんは東大で表象文化研究をされている方で、この人の問題提起が実に面白かった。 昭和10年代の「あきれたぼうい…

11月29日(水) 『季刊アナログ』の取材を受ける。このところ日経のサイトに始まり『東京生活』『男の隠れ家』『散歩の達人・別冊』と取材が続く。そういえばBSテレビってのもあったな、まだ見てないけど。ありがたいことだ。 しかし、今回は筋金入りのオーディ…

11月26日(日) 早朝、NHK教育TVで大竹伸郎のドキュメンタリー番組を見る。「なるほど」というか「やはり」という発言が多く、ヒジョーに納得した。大竹さんはコンセプトから入るような作品を毛嫌いしている。それには大いに同感で、私も作家の「意図」みたい…

第321回 フランク・シナトラ特集〜その2 解説 三具保夫 【初セッション】 1 1953.04.02. I'm Walking Behind You Axel Stordahl Look Over Your Shoulder (英) Capitol 【ネルソン・リドルとの邂逅】 2 1953.04.30. Don't Worry 'Bout Me Nelson Riddle Th…

11月23日(木) 東京都現代美術館に大竹伸郎「全景」展を見に行く。中身も客層も、先週、国立西洋美術館で見た「ベルギー王立美術館展」とはえらい違い(あたりまえだ)。観客の大半が若い人たちで、これは大竹氏が音楽もやっている強みか。とにかく物量に圧…

11月21日(火) いーぐるの仕事の休憩時間、四谷4丁目『フレッシュネス・バーガー』にてハンバーガーのスモールを注文したら想像以上に小さく、まるで栗饅頭のよう。それでもガマンしたのは、空手の稽古の前にあまりハラを膨らませると、ボディを打たれた時…

第320回「ビ・バップの巨人たち」〜管楽器編〜 2006年10月21日 選曲・解説:林建紀 ●Dizzy Gillespie 01. LITTLE JOHN SPECIAL [3:07] July 29, 1942 Jazz Big Bands V.S.O.P. "Swing & Bop" (Decca) 02. SALT PEANUTS [3:19] May 11, 1945 "Groovin' High" …

11月19日(日)「いーぐる掲示板」にて「かわらけ」さんにご紹介いただいた、村上隆の『芸術起業論』(幻冬舎刊)を読了。アニメ世代ではない私は、村上隆の作品にさほど興味は無かった。その理由は、彼の作品のモチーフであるオタク的フィギュアに対する無…

11月17日(金)「あなんじゅぱす」の「私は生きるのを好きだった」を聴きに行く。村井さんたちと吉祥寺の駅で待ち合わせ。正道会館での自主トレーニング(サンドバッグ&ウェイト)に気合が入りすぎ、10分遅刻。と言っても開演前には「MANDALA2」着いたの…

夕方、HMVの瀧口秀之さんが来店、ヨーロッパ・ジャズのこと、日本のシーンなど久しぶりに話し込む。瀧口さんいわく「僕らがジャズから受けてきたものを何らかの形で還したい」には、深く同感。お互いいい歳なので昔話に花が咲くと意外なことがわかった。瀧口…

いーぐる連続講演 第319回 「DISK CHART AGAIN♪」 2006年11月4日 選曲・解説:長門芳郎01:STEELY DAN/DO IT AGAIN『CAN’T BUY A THRILL』(72年) 02:TOWER OF POWER/THIS TIME IT’S REAL『TOWER OF POWER』(73年) 03:ALZO/COUNTRY『ALZO』(72年) 04:JOHN MAYE…

冒頭、スティーリー・ダンの《DO IT AGAIN》が「いーぐる」店内に流れると同時に、記憶は30年前にタイム・スリップ、「ディスク・チャート」の思い出が蘇る。今回、田中さんのお骨折りで実現した、いーぐる連続講演特別企画「DISK CHART AGAIN♪」は、当時の…

今日は渋谷の「UPLINK」に、『REENTRY』というイヴェントを観に行った。これはジャズ・ミュージシャンと若手アーティストたちによる「音楽による異種格闘技」であるという。1週間に渡って行われるイヴェントの5日目を選んだのは、友人の山下邦彦さん(『ウ…

新宿ピットインに、村井康司さんはじめ総勢6名でICPオーケストラを観に行く。私のお目当てはハン・ベニンク。このユニークなドラマーを初めて聴いたのは、FMPが日本に入ってきた頃だから、恐らく1970年前後のことだと思う。0030,0040,0050の3枚のアルバム…

昼過ぎ、朝日カルチャーセンターの講座に出るため横断歩道に立つと、新宿通りに似つかわしくないロールズ・ロイスが通り過ぎる。それも後席に人影が。と言うことは、いまどきショーファー付の車に乗る人種がいるのだなあと思いつつ運転席を眺めれば、まった…

キースの新譜、中身は悪くないんだけど、あの拍手の長さはいかがなものか。「事実」の記録には違いなかろうが、CDというメディアとして世に出すに当たっては、もう少し考えたらどうなんだろう。現に、店でかけるときはいちいち拍手をフェイドアウトし、曲…

「オタクの中で萌え派が急速に台頭している。正確にはオタクの株を萌えが奪いつつある。「押井守監督」や「ジオン軍」などを主語に語るのがオタクなら、「××ちゃん萌えー」と語る(叫ぶ?)のが萌え。後者の隠れた主語は「私」「オレ」だ。自分にとっては××ち…

今日は久しぶりの朝日カルチャーセンター、講座の日。総合テーマは「ジャズレーベル徹底研究」で、今日はその第1回目、ブルーノート。まあ、この辺りは始終やっているところなので、準備は比較的早くできた。 開始時間を待っていると、前回の徳永さんの講演…

Sound Grammar / Ornette Coleman

Sound Grammarアーティスト: Ornette Coleman出版社/メーカー: Sound Grammar発売日: 2006/09/12メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見るこのコーナーは、新譜なので「とりあえずご紹介」という意味が大きいが、やはり積極的に推薦した…

ハウス・オン・ヒル / ブラッド・メルドー・トリオ

ハウス・オン・ヒルアーティスト: ブラッド・メルドー・トリオ,ブラッド・メルドー,ラリー・グレナディア,ホルヘ・ロッシー出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン発売日: 2006/07/12メディア: CD購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (6…

はじめまして、「いーぐる」の後藤です。今まで「いーぐるホームページ」に、不定期に「日記」らしきものを書いていたのですが(といっても最近はまったくお休み状態)、ホームページ管理人、山下さんが忙しくなったこともあり、なるべくお手間を取らせない…

12/16 『恒例、年末持ち寄り2006ベスト盤大会』

12月16日(土)15時30分からの第323回いーぐる連続講演は、今年の連続講演講演者の皆様方、及び、音楽・ジャズ関係者ご一同による、恒例の2006年ベスト盤大会です。今年のジャズ・シーンを振り返る意味でもぜひどうぞ。TUCご招待の内容が決まりました。 川嶋…

1/13 『新春特集第1弾 エリック・ドルフィー』

1月13日(土)15時30分からの第324回いーぐる連続講演は、原田和典さんによる極め付きエリック・ドルフィー特集です。TUCご招待の内容は追って告知いたします。