12月8日(金)
昼間のいーぐるが満席になる。金曜の夜などは、ご近所の会社の団体さん(2次会ですね)がおいでになるので満席も珍しくないが、6時以前の完全ジャズ喫茶状況で席がなくなるのは、このところ初めてのことだ。まあ、雑誌などを読んで様子を見にこられた方もおられるのだろうが、その方々の一部が新たなご常連となりつつあるようだ。季節はずれのジャズ喫ブームなのかしら。ともあれ、ありがたいことです。
帰宅後、新たに創刊された幻冬舎新書の新刊『右翼と左翼』(浅羽通明著)を読了。浅羽さんのお名前は、未読ながら『ニセ学生マニュアル』(徳間書店刊)などが刊行された頃からチラチラと総合誌等で拝見していたけれど、大変失礼ながら(名前の印象か、いやこれは冗談)「ちょっと浅いかな」と思って、あまりキチンと著作を読んだことはなかった。
しかし今回の新書は名著だと思う。とかく議論百出の「思想問題」が、実に明快簡明、かつ偏向無く(皆無とは言えないだろうが)解説されている。かと言って、無味乾燥な「解説書」ではなく、著者のスタンスも最後にちゃんと述べられており(この部分が面白い)、政治に関心を持つ若年層(30代を含む)必読の書だろう。ラサール出身の共同通信名記者さん(あなたのことですよ)も、お読みなさい!