夕方、HMVの瀧口秀之さんが来店、ヨーロッパ・ジャズのこと、日本のシーンなど久しぶりに話し込む。瀧口さんいわく「僕らがジャズから受けてきたものを何らかの形で還したい」には、深く同感。お互いいい歳なので昔話に花が咲くと意外なことがわかった。瀧口さんは「旧いーぐる」を知っている。中学3年生の時予備校帰りに来店し、その時かかっていたアルバムまで覚えているという。それはオーネットの『サムシン・エルス』だったそうだ。
話がジャズ喫茶に移り、私が『メアリー・ジェーン』の福島さんの選曲の巧さには感心するんだけど、どうしてもその仕組みがわからなかったと言うと、瀧口さんは「菊地(成孔)の音楽がわかればわかりますよ」とナゾの言葉を残して去っていった。今度会う時はジックリと話を聞きたいものだ。