12月13日(水)
マイク・モラスキーさんが来店。ご存知のように、彼は『戦後日本のジャズ文化』(青土社刊)でサントリー学芸賞を受賞した。彼はその著作の中でジャズ喫茶にも触れ、見ようによっては批判的な論を展開しているのだが、それを含め、日本独自といわれるジャズ喫茶に学術的側面からスポットを当ててくれた功績は、多としなければならない。「反論」は近刊の『ユリイカ』に書くつもりだ。
モラスキーさんは格闘技にも関心が高く、自身テコンドーをやっていたという。彼、やたら手足が長いので強そうだ。おまけに最近は毎朝7時に起きて太極拳を習っているという。近所に住む「東京ジャズ・アクション」のディディエ・ボワイエ氏(彼は抜刀術と合気道の師範)といい、日本にいる外国人ジャズ関係者に格闘家が多いのはどうしたことか。
格闘技つながりで言えば、昔「新体道」とかいう武術(だと思う)をやっていた(今でもやっているのかなあ)近藤等則さんが、12月21日(木)22日(金)の二日間、渋谷富ヶ谷の「Hakuju Hall」でソロ・コンサートをやるので見に行くつもりだ。『響鳴する宇宙 近藤等則ソロ “地球を吹く”』というタイトルで、テキスタイル新井淳一、空間デザイン秋田道夫とのコラボレーション・イヴェントだそうだ。
余談ながら、格闘技は「観るファン」と「やるファン」で、かなり体質が違うようである。ジャズでも同じ現象があるのかもしれないけれど、村井康司さんはじめ、私の周りの「やるファン」に対して、「聴くファン」である私は、ほとんど違和を感じたことは無い。最もそれは、村井さんにしろ林さんにしろ、「一皮も二皮も剥けた、やるファン」だからなのかもしれない。「半可通やるファン」の視野の狭さといったら、、、