8月11日(土)

 気が付いてみたら、いーぐる連続講演でパーカーを取り上げるのは今回が初めて。講演者の皆さんは私がパーカーファンと知っているので、遠慮というか、やりにくいというか、まあ、それはわからなくもない。にもかかわらず、パーカー特集を快く引き受けてくれた鈴木さんはエライ。
 パーカーのライヴ音源、プライベート録音は普段余り耳にすることがないので貴重な反面、一般に音が悪いので果たしてお客様の反応はどうかいささか心配だった。しかしそれは杞憂で、用意していただいた40枚のレジュメが不足するほど参加者数も多く、終了後の意見交換の場でも非常に好評であったのは喜ばしい。
 鈴木さんの、根っからのパーカー・フリークらしい、良い意味での主観的発言が面白かった。そしてパーカーの音楽を形容する際の「文学的」ともいえるレトリックもナカナカ新鮮。
 ただ、できればもう少しわかりやすい説明(複数のアルト奏者が参加していた場合は、演奏中に演奏者名を教えてあげるとか)があっても良かったかな、という気はしないでもないが、それは次回以降の課題だろう。
 講演後の飲み会も大いに盛り上がり、ジャズファン交流の場としての機能も果たした、非常に良いイベントであったと思う。