12月22日(土)
好例の年末ベスト盤大会だが、今回はあまり自信がない。多忙に紛れ新譜をそれほど聴いていないし、周りからも、これが凄いというような話はあまり伝わってこなかった。そんな中でクリス・ポッターを選んだのは、この前訪れたニューヨーク、ライヴ・シーンの現状を反映しているように思えたからだ。
むしろ他の方々のかけられたアルバムに良いものが多く、一度にジャズ・シーンの現況を把握できるという意味で、やはり年に一度のこの催しはありがたい。一番印象に残ったのは、原田さんが紹介した、まったく名前を聞いたことの無いギタリスト、Samo Salamon(綴り、違っていたらご指摘を、以下同)の新譜『Government Cheese』。やはり原田さんはいい耳してる。同じ新譜では、益子さんのCuong Vu『Vu-Tet』がいかにも今の音。この2枚は買おう。
意外だったのは(ブートっぽい)未発表物の活躍で、まず八田さんのミンガスが凄かった。彼も言っていたが、70年代ミンガスはもう一度見直すべきだ。若干音に問題があるが、まず名演と言ってよい。次いで、吉井さんのトニー、マクラフリンが凄かった。ジャコがコードを外してお蔵入りになったというような事情があったらしいが、それも含め壮絶な演奏。
今年の忘年会は、鮨、おでん、豚キムチ鍋にデザートのケーキ。歳なので暴飲暴食は避け、無事当日中に解散。幹事の皆様がた、ご苦労様でした。