2月16日(土)

マヌーシュ・ギタリストの名手、ストーケロ・ローゼンバーグ・トリオの来日公演を前にしたいーぐるでのイヴェント、大成功裏に終わりました。いーぐるのキャパを上回る50名ものお客様方、ほんとうにありがとうございます。しかし、お詫びもしなければいけません。これはほんとうに私の読み違いなのですが、およそ40名ほどと踏んでいたお客様方が間際に増え、「立ち見でもいい」とおっしゃるお客様をお断りするのもいかがなものかと詰め込んだため、コーヒーがあっという間に足りなくなり、ずいぶんとお待たせすることになったり、また、いーぐる側スタッフの人員が足りず、いろいろサービスに不行き届きがあったこと、この場を借りてお詫びいたします。

それはさておき、イヴェントの内容は素晴らしいものでした。マヌーシュ・ギタリストの系譜、影響関係を、元祖ジャンゴ・ラインハルトから映像、CDを駆使して説き起こし、私のようなシロートにも実にわかりやすく解説する演出、見事なものです。準備、構成さぞやたいへんだったことでしょう。思うに成功のポイントは、村井康司さんと松山晋也さんの絶妙の掛け合いにあったのではないでしょうか。音楽に深く溺れちゃった同世代のお二方のやりとりは、聞いているだけで心地よく、そして深みがある。

私はてっきりこのコンビ、何度もこうした企画をこなした仲と思いきや、なんと本日が初顔合わせ。驚きました。聞くところによるとこの組み合わせ、今回のイヴェントの仕掛け人、田中ますみさんのアイデアとのこと。音楽業界に詳しい田中さんならでは読みが見事に当たりましたね。

そしてもちろん豪華な生演奏を披露していただいたギタリスト、河野文彦さん、手島大輔さん、ヴァイオリニスト、北床宗太郎さんの存在も大きかった。演奏の素晴らしさもさることながら、実際にストーケロはじめマヌーシュ・ミュージックに魅せられたミュージシャンの語ることばには説得力がある。

個人的な話をすると、私は以前チャボロ・シュミットの来日公演を見たことがあるのですが、今回の解説でも触れられていたように、若干泥臭いチャボロ(それはそれで魅力的)に比べ、ストーケロはより洗練されている。その分、ジャズファンには受け入れられやすのではないかと思いました。

最後に彼らの公演日程をお知らせしておきます。


● ストーケロ・ローゼンバーグ・トリオ来日公演2013

出演:ストーケロ・ローゼンバーグ・トリオwithティム・クリップハウス(ヴァイオリン)
ゲスト:山中千尋(ジャズ・ピアノ)

3月3日(日)めぐろパーシモンホール 16:00開場 / 17:00開演
全席指定:前売 6000円 / 当日6500円(税込み)

● ご予約・お問い合わせ:プランクトン 03-3498-2881 http://plankton.co.jp