第499回 5月18日(土) 【15:30より】
●『ブロードウェイの王者、リチャード・ロジャース』
長い楽歴を誇るリチャード・ロジャースは一貫してブロードウェイ・ミュージカルの王道を歩んだ大作曲家である。ロジャースのスタートは1920年代中葉であり、この点先輩作曲家であるポーターやガーシュウィンと同様だが、先見性と長命が彼の音楽家としての威光をいやがうえにも高めたのである。
始めは20年代~30年代の軽喜劇の音楽として作られていたものが、一変してシリアスな音楽劇を目指していくのは今日のスティーヴン・ソンドハイム、アンドリュー・ロイド・ウェバー等への影響は計り知れない。
この潮目の変化はコンビを組む二人の作詞家の交代にある。前期ロレンツ・ハート、後期オスカー・ハマースタイン二世。この変化はロジャースの作風に劇的な変化をもたらし、ブロードウェイの歴史を塗りかえたのである。講演ではふんだんな音源を用いて、この変化とその原因を探ることに焦点を当てる。
解説 小針俊郎
第500回 6月8日(土) 【15:30より】
● 『ヒップホップ〜黒い断層と21世紀』(青弓社)出版記念講演
解説 関口義人 ゲスト 原 雅明
第501回 6月15日(土) 【15:30より】
●「黄金時代のビッグバンド」シリーズ その1
ジャズが米ポピュラー音楽の頂点に立ったスイング期はビッグバンド黄金時代、これから数回にわたって名門バンドを紹介していきます。第一弾は今日に連なる編成と演奏様式を築き上げたビッグバンドの開祖、ヘンダーソン楽団です。ニューヨークでビッグバンドが誕生した背景を関連音源で、編成と演奏様式の成立〜成熟を楽団の名演でたどり、グッドマンにキング・オブ・スイングの称号をさらわれた悲運の巨人にまつわる定説、統率力と経営力の乏しさの真因に迫ります。私の見立ては“セピア色の悲哀”、詳しくは講演で。
解説 林 建紀
第502回 6月22日(土) 【15:30より】
● 『ブリティッシュ・ビート爆発!』
英国独自の音楽フォーマットが生成した、ビートルズ出現前後のブリティッシュ音楽シーンを、映像・音源を駆使しながら楽しく語ります。今回は特にクリフ・リチャードの活動へスポットを当て!
解説 杉原志啓
第503回 6月29日(土) 【15:30より】
●「70年代のジャズと黒人音楽とブラジル音楽のトライアングル」
クロスオーヴァー、フュージョンの興隆により大きく変容した70年代のジャズは、
ソウルやファンクなどの黒人音楽、そしてブラジル音楽からの影響を受けていました。
またブラジル音楽の中にも、ジャズや黒人音楽とリンクした新たな潮流が生まれました。
後にクラブシーンで再評価されたこれらの音楽を、70年代にリアルタイムの洗礼を受けた世代の視点から再検証し、現代の音楽との接点もさぐります。
解説 中原 仁
第504回 7月6日(土) 【15:30より】
●仮タイトル『ホリディとシナトラ』
解説 小針俊郎
第505回 7月20日(土) 【15:30より】
● 『日本のポピュラー音楽受容史』連続4回講演の第1回
ジャズ・エイジからロック・エイジにみる日本の大衆文化の強み
解説 杉原志啓
第506回 7月27日(土) 【15:30より】
● 『日本のポピュラー音楽受容史』連続4回講演の第2回
ジャズ・エイジからロック・エイジにみる日本の大衆文化の強み
解説 杉原志啓
第507回 8月17日(土) 【15:30より】
● 『日本のポピュラー音楽受容史』連続4回講演の第3回
ジャズ・エイジからロック・エイジにみる日本の大衆文化の強み
解説 杉原志啓
第508回 8月24日(土) 【15:30より】
● 『日本のポピュラー音楽受容史』連続4回講演の最終回
ジャズ・エイジからロック・エイジにみる日本の大衆文化の強み
解説 杉原志啓