• 4月13日(土曜日) 午後3時30分より 参加費800円+飲食代金

 

『万能の巨匠、アンドレ・プレヴィン(1929~2019年)』

 

何でも器用にこなす人を「職人」と呼んで蔑む風潮が日本にはある。映画音楽からオペラまで、ジャズ・ピアノからモーツァルトの協奏曲まで向かうところ敵無しというアンドレ・プレヴィンは、こうした無理解な、逆に言えば聴き手の偏狭さ故に過小評価されてきた傾向無しとしない。

2月28日に89歳でアンドレ・プレヴィンが亡くなった。

今月6日に90歳を迎える直前だった。

18歳でハリウッドの大手映画会社MGMの音楽スタッフとなり、1950年代にはジャズ・ピアニストとして活躍。ピエール・モントゥーに指揮を学び、1967年にクラシック界にデビュー。アメリカ国内をはじめ、ロンドン、ウィーン、ベルリンなどヨーロッパ一流のオーケストラで

指揮者、ピアニストとして活躍。

作曲にも秀で、オペラ、歌曲集、ヴァイオリン、チェロ、ギターのための協奏曲等を残した。

連続講演では彼のこうした万能ぶりを、ジャズ演奏、映画音楽、クラシック・ピアノ管弦楽指揮、エラ・フィッツジェラルドをはじめとするヴォーカリストとの共演を聴き明らかにしていく。

映像はコール・ポーターのミュージカル『絹の靴下』、アカデミー賞ミュージカル編曲賞を獲った『マイ・フェア・レディー』の一部をご覧に入れる予定。

プレヴィンがジャズを含む幅広い音楽に残した業績を顕彰し追悼の会としたい。

 

解説  小針俊郎

 

 

 

  • 4月20日(土曜日) 午後3時30分より 参加費800円+飲食代金

 

「レコードコレクターズ」2019年5月号連動企画

「1969年のジャズを聴く〜ジャズの50年は長かったのか?」

 

雑誌「レコードコレクターズ」5月号の特集は「1969年の音楽地図」。各ジャンルの音楽について、69年を代表するアルバムを選定・解説し、あわせて69年のそのジャンルの状況を俯瞰する特集です。ジャズ部門を担当した村井康司が、69年にリリースされたアルバムを紹介しつつ、50年前のジャズと「今」のジャズの関係を探ります。

 

出演:村井康司(音楽評論家)