4月25日(土)
今日は長門芳郎さんが開催する「ディスク・チャート2」イヴェント。当初は小宮やすゆうさんと二人だけのトーク・イヴェントにミニ・ライヴの予定だったのが、なんと徳武弘文さん(elg)はじめ、野口明彦さん(Shaker/Cho)、木村しんぺーさん(Cajón)、大場章弘さん(E.Guitar/Cho)、カルロス松本さん(Cajónほか)といった豪華極まりない方々が応援に駆けつけ、「いーぐる」は突如ライヴ・ハウスに変身。
これでチャージがたったの1000円とは安過ぎるというもの。ファンの方々はその辺りを読んだのか、予約はあっという間の満杯。当然演奏は素晴らしく、小宮さん64歳のデビューを記念したミニ・ライヴは大成功。私も大いに楽しませていただきました。
今を去ること40数年前、新宿通りの道路拡幅工事の最中、昔の都電通りに面した「旧いーぐる」と同時並行的に現在の「いーぐる」があり、そこが当初はロック喫茶「ディスク・チャート」だったのです。しかしあまりにも時代に先行しすぎた選曲のためか、わずか半年で閉店に追い込まれ、当初はジャズ喫茶「いーぐる」とロック喫茶「ディスク・チャート」の2軒を経営しようとしていた私の「野望」はついえ、やむを得ず「ディスク・チャート」の場所に「いーぐる」を移転させたというのが事の次第。
従って1972年当時の「ディスク・チャート」が、冷凍保存の状態で現在の「いーぐる」となっているわけ。違いといえば、スピーカーがブリティッシュ・ロックに適したタンノイからジャズ向きのJBLに変わったぐらいで、当時の椅子も一部はそのまま。
だから当時「ディスク・チャート」のスタッフだった長門さん小宮さん、そして野口さんらは「懐かしい」の連発。私も閉店後長門さんと店の大工仕事をやりながら聴いた、「シュガーベイブ」発祥のきっかけとなった山下達郎さんや大貫妙子さんらの深夜セッションを懐かしく思い出しました。
私自身はこうした動きに積極的に関与したわけではなく、ただ「好奇心」で始めたロック喫茶で思いがけない出会いがあったということ。しかし考えてみれば、現在も進行中の「いーぐる連続講演」、当初はジャズが中心だったけど今ではラテン、ワールド・ミュージック、ロックからヒップホップまで、実に幅広い音楽が対象になっている。結局昔と同じとをやっているんだ」なあ、と改めて思いましたね。しかしそれが私の音楽的栄養になっているのです。
長門さん、またこうした楽しいイヴェントやりましょうね!
4月27日(月)
ポール・マッカートニー、最高でした! 1966年のビートルズ初来日公演を親父からもらった招待チケットで見て以来、49年ぶりの再会だったけど、明らかに今回の公演の方が素晴らしい。演奏も良ければ歌唱も優れている。亡き中山康樹さんに「老人ロック侮るべからず」という講演を「いーぐる」でやっていただいたけれど、まさにその事実を実感しました。
なんと2時間以上の公演中、ポールは水も飲まず歌い続け、演奏し続ける。私より4歳ぐらい年上のはずなのに、このパワーはちょっと異常。おそらく一流スポーツ選手に匹敵する日常訓練を欠かさないのだろう。
それにしても、余分な「語り」で時間を稼いだり休んだりせず、しかしファンへの気遣いは欠かさずにとにかく歌い続けるどプロ精神、大いに頭が下がると同時に、物凄く啓発されました。私ももっともっと頑張ろう!
18000円也のチケット代、完全に元を取りました。今まで見たロック・コンサートの白眉ですね。ちなみに思い出すのは古い公演ばかりで、箱根のピンク・フロイド初来日や例の後楽園球場グランド・ファンク、そうそう、赤坂ムゲンのアイク・アンド・ティナ・ターナーも凄かったなあ。ワールド・ミュージックではダンス・チーム連れのユッスーが面白かったですね。
とにかく興味を持ったミュージシャンのライヴは、一応顔を出してみるのが正解ですね。