[いーぐる連続講演}


● 第594回 8月6日 (土曜日) 午後3時30分より 参加費 600円+飲食代

『サミー・デイヴィス・ジュニア特集』

「Yes, I Can」はい、私にはできます。
これは20世紀を代表するエンターテイナー、サミー・デイヴィス・ジュニアの言葉であり、彼の2冊ある自伝の1冊目のタイトルでもある。
歌やダンスはもちろん、ブロードウェイ・ミューカルの主役を務め、映画スターであり、トランペットを吹き、ドラムスを叩き、声帯模写が巧みで、ジャズを歌わせても超一流。
こうした万能の才能は不屈の芸人根性から生まれた。
幼時から父と叔父とともにステージを踏み、ついには世界的なエンターテイナーとなったが、
知名度が上がれば上がるほど周囲の嫉妬を買い、白人美人女優との結婚問題は人種差別主義者の格好の標的となっていく。
このような劇的な人生の中で彼が培ってきたのが、どの分野においても超一流になるという負けじ魂だった。
連続講演では、彼のショウマンとしてのパフォーマンスをCDやDVDで堪能していただくとともに、彼がジャズ・ヴォーカリストとしての優れた側面にも触れていきたい。

解説 小針俊郎


●第595回 8月13日(土曜日) 午後3時30分より 参加費1000円+飲食代
ダニー・ハサウェイ、その表と裏……』

 アフリカン・アメリカンを取り巻く環境が大きく揺れていた時期、あまりに大きなものを残したニュー・ソウルの巨星がダニー・ハサウェイだ。まずハサウェイというと、1970年代上半期にアトランティックからリリースしたリーダー・アルバム諸作を皆思い浮かべるだろう。だが、シカゴ・ネイティヴたるハサウェイにはまた別の顔があり、彼は意外な所で曲を提供し、アレンジを担当、そしてピアノやキーボードを弾き、その殆どがシングル盤のみで発表されていた。そんな彼の隠れた部分にも着目、長年にわたりハサウェイの表と裏にリサーチをかけているのが、黒人音楽愛好家の高地明。ブルース・インターアションズ/P-ヴァインのコファウンダーにして、ザ・ブルース/ブラック・ミュージック・リヴュー誌の編集長でもあった彼の無尽蔵の蓄積とともに、ハサウェイのブラック・ホールが今開かれる。

聞き手:佐藤英輔  解説 高地 明


●NEW ARRIVALS”Vol.31 8月24日(水曜日)
20:00〜22:00

【スナーキー・パピー・フェスティヴァル・アット・いーぐる】

今回の新譜紹介特集は、先日来日して素晴らしいステージを見せてくれたスナーキー・パピーとその仲間達のアルバムを中心にご紹介いたします。

《予約不要、ノーチャージ、飲食代金のみでお気軽にご参加いただけます》

ユニバーサルジャズとディスクユニオンの共同主催による、新譜紹介イヴェント。毎回話題の新作をていねいな解説付きでゆっくりとご試聴いただけます。お気に入りのアルバムをその場で購入することも出来ます。ジャズシーンの動向がいち早く知れる話題のイヴェントで、私も大いに参考にさせていただいてます。みなさま、ぜひお気軽にご参加ください。

なお、試聴中はお静かにお聴きくださりますよう、お願いいたしておりますので、その旨ご配慮ください。

● 第596回 8月27日 (土曜日) 午後3時30分より 参加費600円+飲食代

『チャーリー・ラウズ特集』
いつもセロニアス・モンクのサイドマンとして紹介されるチャーリー・ラウズですが、彼には独自のテナーマンとしての魅力があります。「アルバム全部聴き」で知られた林さんが、果たしてどういう切り口でラウズの魅力を「再発見」してくれるか、大いに楽しみです。

                               解説 林 建紀