第359回 5月17日(土)3時30分より
●ジャズ・ジャーナリズムの現状を考える 第3回

「ジャズジャーナリズムの現状を考える」第3回目として、村井康司さん、益子博之さん、そして私の3人で、1、現在の日本におけるジャズジャーナリズムについて、2、ジャズにおける「切断面」について、3、「ジャズの見取り図」についてのシンポジウムを開催いたします。

1、 は、「主流派のSJ誌に対する反主流派メディア」という対立図式の崩壊を踏まえた現状報告。
2、 は、益子博之氏の連続講演「21世紀ジャズへのいくつかの補助線」で提示された「音楽の感触の変容」と、村井康司氏の著書『ジャズの明日へ』で示された、1959年ぐらいから始まった「ジャズの変容」が67年ごろにある臨界点を迎え、70年代後半の「フュージョンとパンクの時代」を経て、80年代以降のフラットな時代に至る、マイルスの動きとリンクした見取り図の是非を論じつつ、今囁かれる「ジャズの切断面」とは具体的にどういうことかを討論する。
ここでは、「モダニズム」の問題、「進歩史観」、「歴史=過去」への意識の問題など、多岐にわたる問題が討議される。
3、 は、現在のジャズ状況について「見取り図」を描くことは可能なのか、あるいは「見取り図」は必要なのか。これは2、の「ジャズの切断面」および、「ポストモダン状況」とも関わる重要な論点となるはずです
4、 は、そうした現状に対する私たちの具体的提言で、内容は当日のお楽しみと言うことにしたいと思います。

なお今回も第2回同様、参加者の皆様のご意見、質疑応答にもお答えする予定ですので、上記問題にご関心のある方はぜひお越しください。
          
                                   講演者 村井康司 後藤雅洋 益子博之


第360回 5月31日(土)3時30分より
メル・トーメ特集

                                   解説 小針俊郎