9月10日(土)

来る10月29日(土)30日(日)の二日間にわたって行われる、ジャズとワールド・ミュージックの交流イヴェント『ジャズとワールド・ミュージックの微妙な関係』のプレ・イヴェントとして、私と村井康司さんとで、関口義人さんが主宰する「音楽夜噺」の講演に出かけた。

場所は渋谷のLi-Po(李白 http://li-po.jp)というなかなか居心地の良い空間。店内の告知を見ると、「音楽夜噺」はじめプロレスのトークや落語など、さまざまな催しが行われているようだ。聞くところによると、ご主人の伊藤美恵子さんは元西武に関係していらしたとか。渋谷駅の恵比寿寄り出口を出て国道246を渡った山下書店の先、渋谷川沿いにある。ちょっとわかりにくい場所だけに、隠れ家的に音楽ファンやアート関係者に利用されているのだろう。

私たちの講演はワールド・ミュージック・ファンに向けてわかりやすくジャズの魅力を伝えるというのが目的だが、会場に出かけてみると、北中正和さんはじめ錚々たる顔ぶれがおいでになり、ちょっと緊張する。こうなったらまな板の上の鯉、マイペースで自説を開陳するだけだと、村井さんと共にルイ・アームストロングからオーネット・コールマンまで、超駆け足でジャズ史をたどる。

もちろん2時間ほどでは全てを網羅することなど出来ないが、私たちなりにジャズの魅力、聴き所を解説した。出来のほどはまったくわからないけれど、前回、いーぐる連続講演の栗本斉さんの会においでいただいた、アオラ・コーポレーション高橋さんのご主人、高橋政資さんはじめ、ワールド・ミュージック、ジャズ、双方の方々入り混じる打ち上げは大いに盛り上がり、少々ワインを飲みすぎてしまったが、実に楽しい時間を過ごすことができました。

今週末は同じくプレ・イヴェントとして、いーぐるにてワールド・ミュージック側の松山晋也さんと関口義人さんが、ジャズファン向けにワールド・ミュージックの魅力をわかりやすく解説してくれるはずだ。それこそジャズとワールド・ミュージックの微妙な関係を考えるためにも、ジャズファンの皆様にぜひともおいでいただきたいと思う。

ところで、ジャズ喫茶のオヤジがどうしてワールド・ミュージックの方々と交流するのかという素朴な疑問にお答えしておこう。まず、個人的に(すべての地域ではないけれど)ワールド・ミュージックが好きだということがある。特にアフリカ、アラブ、中南米南米大陸の音楽は、仕事であるジャズとはまた違った魅力がある。

また、これは偏見かもしれないけれど、長年一部の、ジャズしか聴かないジャズファンの偏狭さを見るにつけ、「もっといろいろな音楽を聴けばいいのになあ」「そうすればジャズに見方も変わるのに、、、」という思いが、「いーぐる連続講演」という場を借りて、ヒップホップはじめ、ラテン、ケルト、アフリカなどジャズ以外の音楽をご紹介してきた理由でもあるわけだ。

今回、関口さん主宰『音楽夜噺』と『いーぐる連続講演』が共同して交流イヴェント『ジャズとワールド・ミュージックの微妙な関係』を行おうと思ったのは、そうした理由からだ。下にイヴェント内容の告知をいたしましたので、ぜひお越しいただければと思います。



●イヴェント告知



【ジャズとワールド・ミュージックの微妙な関係】


●10 / 29 (土) Live Act : minga
Talk Session : 栗本斉、後藤雅洋、佐藤英輔、関口義人
               中山康樹松山晋也村井康司、山本幸洋
● 30 (日) Live Act : Salle Gaveau
Talk Session : 北中正和後藤雅洋、佐藤英輔、関口義人
               中山康樹松山晋也村井康司ピーター・バラカン

●Open 15:30 Start 16:00
●会場 Com.Café 音倉 世田谷区北沢2-26-23 EL NIU B1F Tel 03-6751-1311
●料金 予約 4000円 当日 4500円 通し券 7000円 両日ともw / 1drink いずれも会場にて販売
●特典 当日限定・特製ブックレットをプレゼント!
●予約・問い合わせ 03-6751-1311(Com.Café 音倉)、03-3357-9857 (いーぐる)
         Zoopah@jcom.home.ne.jp(関口)