第549回 2月14日(土曜日) 【15:30より】
● 「ほんとうはおそろしいMJQ:ジョン・ルイスの奇妙な世界」

「MJQがかーなり特殊な音楽性を持ったグループだということはみなさん当然ご存知だと思いますが、その特殊さを「変! ビザール! ストレンジ!」と認識する機会は意外と少ないように思います。ビートルズのアップル・レーベルからアルバム出してる唯一のジャズ・グループですぞ。当日は「Parker’s Mood」から初めて、約半世紀にわたるジョン・ルイスの活動とあらためて向き合ってみます。この人、自叙伝も伝記もまとまってないんですよ。資料集め結構面倒でした…。よろしくお願いします!」

                                解説 大谷能生


第550回 2月21日(土曜日) 【15:30より】
《今回に限り参加費1000円+飲食代金》

● dublab.jp presents Album Listening Session Vol.1 Massive Attack /『Blue Lines』

“クラシック”とされるアルバムを、オーディオ的に優れたサウンド・システムで 丸々1枚聴いてみようというイベント。特に、普段はオーディオ的な観点から聴かれることの少ないヒップホップやクラブ・ミュージックを中心に選盤し、ジャズ喫茶として歴史を重ねてきた「いーぐる」のサウンド・システムで再生。“2015年の耳”で音質的な観点からアルバムを評価 する。
また毎回ゲストを招き、聴取後にそのアルバムの歴史的意義やサウンド・プロダクションについてのトーク・セッションを行う。
キュレーションおよび司会進行は、ネット・ラジオdublab.jpの スタッフであるAZZURRO原雅明

*第1回    Massive Attack / 『Blue Lines』
司会・進行 アズーロ + 原 雅明  ゲスト:荏開津 広

※2012年のリマスター盤による聴取。当時のアナログとの聴き比べや当時のブリストル産音楽の考察など



第551回 2月28日(土曜日) 【15:30より】
● グレートフルデッド特集 その2

今年はグレイトフル・デッド結成50周年、ジェリィ・ガルシア没後20周年にあたります。あちらではいろいろと記念イベントや書籍、録音のリリースなどが予定されております。今年の7月初旬、生き残りのオリジナル・メンバー4人による、このメンバーとしては「最後」のライヴがシカゴで行われることが先頃発表になりました。
グレイトフル・デッドは通常ロックの範疇で語られますが、本質的にはそこに留まらず、アメリカ音楽のあらゆる要素を呑みこんだ大海のような世界を展開しました。ジャズとの縁も浅からぬものがあります。直接的に見ても、初期の60年代後半にはチャールズ・ロイドとの関係が深く、70年代前半にはガルシアがかなりジャズに接近し、90年代には、ブランフォード・マルサリスオーネット・コールマン、デヴィッド・マレィがそれぞれ共演しています。
一方で、グレイトフル・デッドの音楽の本当の面白さはライヴにあります。30年間に2600本以上行なったライヴは、最初期を除いて録音が残っています。多くは2時間を優に超え、時には4時間近いそうしたライヴ1本をまるまる収録した録音が続々とリリースされてもいます。
今回は、いーぐるのシステムでそうしたライヴのひとつに浸りきるという体験をしたいと思います。デッドのライヴのいわば疑似体験です。
グレイトフル・デッドの面白さを少しでも発見していただければ幸いです。


                             解説 おおしまゆたか