11月19日(木) 【いーぐる初のクラシック講座】
ジャズを聴き始めたころ、最初にハマったのが「同じ曲目の聴き比べ」でした。これ、偶然に「ジャズでは同じ曲目を違う人間が演奏するんだ」と、今となっては当たり前のことに気が付いたのが発端です。というか、「同じだけど、違う」という、これまた当然のことも同時に気付いたのが、興味のきっかけでしたね。
結果としてジャズならではの聴き所、ミュージシャンによる曲の料理の仕方の違いに気が付いたのですから、これはラッキー。しかしこうした「傾向」は他のジャンルにも及び、その頃はクラシックでも演奏家・指揮者による解釈の違いが面白く、けっこういろいろ聴き比べたものです。
ジャズファンとクラシックファンは「水と油」のようにも思われがちですが、こうした部分に着目すると、意外と嗜好の共通点があるもの。というわけで今週末に行われる「いーぐる」初の林田さんによるクラシック講座、大いに楽しみです。
と言うのも、個人的好みなのですが私はクラシックではバッハがかなり好きで、グールドの演奏したバッハの鍵盤楽曲はほとんどすべて持っています。そしてたまたま今回の林田さんの講演は、バッハがどのように編曲し、またされたかという実に興味深いテーマです。
この切り口は絶対ジャズファンでも楽しめるはずです。というのも、テーマとアドリブの関係と、原曲とその編曲という関係はまったく無関係とは思えないからですね。ともあれ、食わず嫌いせず、ジャズファンもこれを機会にクラシック音楽に親しんでみましょう。
また、オーディオ・ファンもぜひお越しください。と言うのも、世情「JBLはジャズ向きでクラシックには向かない」というご意見もあるようですが、果たしてどうか? それをご自分の耳で確かめてみるのも、一興ではないでしょうか。「いーぐる」でクラシックが固め打ちになるのは滅多にないチャンスですよ。
では、みなさま今週の土曜日、お待ちしております。