4月28日(土)

 今日は忙しい一日になりそうだ。3時から「一店逸品会」という四谷地区商店会の催しに顔を出さねばならないので、連続講演は4時30分に延期。
 連休を前にし、今回から参加費を400円に値上げしたにもかかわらず、「もう一つの白人ジャズ」とサブタイトルが付けられた林さんの連続講演「イースト・コーストの名手たち」は、まあまあの入り。本当に聴きたいファンが来たという感じは大変けっこう。
 コンパクトを標榜した林さんの選曲は質も高く最後まで飽きさせない。今回からお客様サービスの一環として最後に質問コーナーを設けたが、これも好評のよう。質問は二つで、「サトルなリズム」という言い回しについてと、そもそも「イースト・コースト・ジャズ」という区分を設ける積極的意味合いがあるのかどうかという疑問だった。
 前者については私も少し感想があって、「サトル」という形容が今やジャズファンの間では死語に近く、その正確な意味合いを理解している人は少数派だろう。質問者は意味を理解したうえでの疑問だったが、私自身ここ十年ぐらいの間に書かれたジャズ関係の文章でこの用語を目にしたことはないのだから、林さんと質問者の質疑応答の内容がわからないお客様もいたのではなかろうか。
 後者の質問についても若干感想があって、確かにウェストの白人ジャズと違うテイストがあることは事実だが、従来ウェスト・コースト・ジャズの代表的存在と見なされているジェリー・マリガンまでも「イースト・コースト・ジャズ」に括ってしまうことにはいささか疑問を感じた。この件はアフター・アワーズでも林さんに直接尋ねてみたが明確な回答は得られなかった。
 もっとも成果もあって、彼らイーストの白人ジャズのサウンド、テイストに現代のニューヨークの白人ミュージシャンたちに通じるものを感じたのは大きな発見だった。