7月30日(金)

高野雲さんのラジオ番組「高野雲の快楽ジャズ通信」に出演、8月2日に小学館新書から発売される拙著『一生モノのジャズ名盤500』のプロモーションをさせていただく。この番組は高野さんとトミーさんの掛け合いで話が進み、そこにゲストの私が参加するという形。トミーさんはヴィデオも回して拙著の紹介をしてくれ、これにはほんとうに感謝。今回の番組の内容は、ジャズ喫茶内幕話やオーディオの苦労話など、オンエアーをお楽しみに。

番組収録中、EMIの行方さんがスタジオの外から声をかけてくる。高野さんの番組が終わると、今度は行方さんの番組に緊急ゲストで出演。ブルーノート、ベスト100を順次オンエアーする。私は高野さんの番組のために持参した、バド・パウエルアメイジング第1集』(Blue Note)から《ウン・ポコ・ロコ》をかけさせていただく。

収録後、行方さん、ディレクターの岩崎さんらとFM東京近くの居酒屋『どど』にて打ち上げ。話題は、8月にスタートする三森さんが社長を務める新雑誌「ジャズ・ジャパン」の進行状況や、亡くなったヤスケンさんの思い出話など。ここの、餅をベーコンで巻いた「餅べえ」とかいう串焼きはえらく美味しかった。行方さんご馳走様でした。

7月31日(土)

朝、日経新聞に掲載予定の原稿のゲラが届く。来週辺りから文化欄に掲載される予定の、ジャケット・デザインをテーマにした10回連載。ちょっと字数を間違えたようだ。冷や汗タラリ。焦って直し、朝日カルチャーセンターの講座の準備。今日のテーマは「スイング感」と「グルーヴ感」。

講座終了後、荻原さんの「フレンチ・カリブ特集」。正直、昨日からの疲れが溜まっていたのだが、不思議と冒頭の数曲で疲れが吹き飛ぶ。私の「ジャズ耳」と、ビギンなどクレオール・ミュージックは相性が良いようだ。しかし、参加された真保みゆきさんのご意見では、ジャンルの魅力もさることながら、「いいものだけ」を荻原さんが選曲されているとのこと。きっとそうなのだろう、どんな世界にも「耳の良い人」はおられるのだ。真保さんのご意見に納得。

打ち上げの席で、以前サルサ特集(これも素晴らしかった)をやっていただいた伊藤さんらと話したのだが、どうやら私がジャズ以外の音楽に反応するのは、やはりリズムのようである。そして、なまじジャズっぽく楽器がソロをとったりするより、明るく爽やか系のヴォーカル・ミュージックが塩梅がいいようだ。

毎度のことだが講演の内容が良いと打ち上げの場も弾み、荻原さんを中心に、共に海外経験の多い伊藤さんらがさまざまな珍談奇談を披露。実に楽しいひと時を過ごさせていただいた。荻原さん、ほんとうにありがとうございました。ぜひ、また講演をお願いいたします。なお、選曲リストは明日掲載いたします。