3月22日(木)
早めに仕事を終え、高田の馬場正道会館東京本部にてジジイ向け軽い筋力トレーニング。その後、渋谷桜ヶ丘から新宿ネイキッド・ロフトに開催場所を移した「百人町音樂夜噺」に向かう。この、関口義人さんプロデュースによる音楽イヴェントには以前から興味があったのだが、たまたま土曜のいーぐる特集とバッティングすることが多く、今回が初参加。村井さんたちと待ち合わせのはずが、新大久保から歩いてきた私のほうが早く着く。職安通り、コリアンタウン真っ只中のネイキッド・ロフトも初めてだが、なかなか良い店だ。
出し物は、先日お会いした大島豊さんとミュージシャン上野洋子さんによる「ケルト・ミュージックの正体〜神話と幻想の向こう側」。聞き手は編集者の鈴木茂さん。
ケルト・ミュージックに特に関心があったわけではないが、知らない音楽に対する好奇心が今回は大正解。いろいろとタメになりました。なんと言っても専門家による解説付きでさまざまな音源を聴けるのがよい。音楽については「百聞は”一聴”にしかず」だ。
終わった後、大島さんと雑談。良かった音は、と訊かれてメモを差し出すと、ご親切にもそのアルバムをすべて貸してくれた。ものは、Mercedes Peon『Isue』、The Goadeg Sisters『ar c’hoarezed Goadeg』、Erik Marchand『Pruna』の3枚。Mercedes Peonはガリシアのミュージシャン。ガリシアってのがスペイン北西部だということもこのとき知った。残りの2枚はブルターニュケルト・ミュージック。
どうやら私の好みはアイルランドウェールズより大陸方面にあるようだ。『Isue』『Pruna』 にはイスラム圏の音楽の影響が窺える。また3枚とも「声の魅力」が大きいと思った。聴きなれないケルト音楽のメロディや楽器編成、及びその巧拙はあまり良くわからないが、声の持つ力はよくわかる。お借りしたアルバムを聴きながらこれを書いているが、すべて気に入った。