6月8日(日)

熱心なオーディオファンでもある村井さん、益子さんらと稲毛のジャズ喫茶「キャンディ」に行く。古庄さんや、先日ブログに書いた田中伊佐資さんのご推薦、そしてオーディオ雑誌の紹介記事などで以前から行ってみようと思っていたのだが、平日はなかなか時間が取れなかったのだ。
J.B.L.の超高級スピーカー、エヴェレストは、雑誌などで見た木目調の重厚長大な印象よりはるかにコンパクト。特注の白いカラーのせいかも知れない。明るい色はふつう大きく感じるものだが、白は軽快に見えるのだろう。
店内で鳴っている聴き覚えのあるピアノ、初め誰が弾いているのかわからなかった。しばらくして、なんだキースじゃないかと気が付いた。もの凄くコシが強い音なので、てっきりブルーノートあたりのピアニストとカン違いしてしまったのだ。まあ、いい訳ですけど。ともあれ、38センチウーハー2発の威力は強烈だ。
ご主人は、新宿通りが道路拡幅する前の「いーぐる」に通ってくれたそうで、実にありがたいことだ。2時間ほどいて、パーカー、ドルフィー、カークなど、普段よく聴くミュージシャンを聴かせていただいたが、とにかくすべてのアルバムが別世界の音で鳴っている。オーディオファンを自認する方は、ぜひ一度は聴いてみるべきだろう。
帰りに根津のジャズバー「楽耳」に行く。こちらはもう少し小振りのオーディオ装置だが、お酒を飲みながら聴くにはちょうど良い。料理はどれも美味しく、ジャズファンの憩いの場として最適だ。帰りにご主人から拙著へサインを求められ、ちょっと驚く。どうりで選曲が良かった、などというのはまったくの自己満足ですね。ハイ、すみません。

6月11日(水)

マイク・モラスキーさん来店。彼は精力的に全国のジャズ喫茶を巡り、インタビューを続けているという。やはり専門研究者のエネルギーは凄い。でも、こうして自分たちの職業が研究され、紹介されるのはとても嬉しいことだ。
全国津々浦々のジャズ喫茶には、それぞれ地方色豊かなエピソードがある。その一端を聞かせてもらったが、やはりジャズ喫茶親父はみなユニークですね。