いーぐる連続講演 第571回 (2015年10月3日)
『Jazz The New Chapter 3出版記念〜新世代ラテン・ジャズ特集』
選曲 吉本秀純
●レコード店では“ワールド”に分類されてしまうジャズ色の強い作品。
【1】Hugo Fattoruso&Rey Tambor「Nombre De Bienes」(ウルグアイ、10年『Puro Sentimiento』収録)
【2】Antonio Loureiro「Pelas Aguas」(ブラジル、12年『So』収録)
●JTNCに寄稿するようになって気付かされたゴンサロ・ルバルカバの先進性。
→08年作からマーカス・ギルモア(ds)とマット・ブルーワー(b)をリズム隊に抜擢。
【3】Gonzalo Rubalcaba「Nueva Cubana」(キューバ、11年『XXI Century』収録)
●メイン・ストリームの大物に起用される気鋭のラテン圏プレイヤー。
→ダニーロ・ぺレス(ウェイン・ショーター)、アントニオ・サンチェス(パット・メセニー)、ファビアン・アルマザン(テレンス・ブランチャード)、フランシスコ・メラ(ジョー・ロヷァーノ)、ルイス・ペルドモ (ラヴィ・コルトレーン)など。意識して聴いてみると、大物の作品も面白さが増す。
【4】Fabian Almazan「Rhizome」(キューバ、14年『Rhizome』収録)※voはチリ出身のカミラ・メザ
【5】Terence Blanchard「Pet Step Sitter's Theme Song」(米国/キューバ、13年『Magnetic』収録)※作曲はファビアン・アルマザン。ギターはアフリカのベニン出身のリオーネル・ルエケ
【6】Danilo Perez「Panama 500」(パナマ、14年『Panama 500』収録)※リズム隊は共にショーターのバックを務めるジョン・パティトゥッチ(b)とブライアン・ブレイド(ds)
●新世代の才能が続出するキューバ。アフリカ音楽とのよりダイレクトな繋がり。
→ロベルト・フォンセカは10/4・5、ダイメ・アロセナも10/24・25に東京公演あり。
【7】Alfredo Rodriguez「The Invasion Parade」(キューバ、14年『The Invasion Parade』収録)
【8】Fatoumata Djawara&Roberto Fonseca「Yemaya」(キューバ/マリ、15年『At Home』収録)※曲はフォンセカのオリジナル。
【9】Dayme Arocena「Madres」(キューバ、15年『Nueva Era』収録)※伴奏は、アルバムのほとんどの曲のプロデュースを務めた才人Simbadによる多重録音。
●スティーヴ・コールマンがキューバ発の新世代にもたらした影響の大きさについて。
→ドラマーの Dafnis Prietoも含め、ラテン圏の若手プレイヤーを活性化させた功績は大きい。
【10】Steve Coleman&The Mystic Rhythm Society「Passege Of The River(for Oshun)」(米国/キューバ、96年『The Sign And The Seal』収録)※若き日のヨスヴァニ・テリー参加曲。
【11】Yosvany Terry「Reuniendo La Nacion」「New Throned King」(キューバ、14年『New Throned King』収録)※1曲目のpはジェイソン・モラン、2曲目のdsはジャスティン・ブラウン。
【12】David Virelles「One」(キューバ、12年『Continuum』収録)※打楽器とvoはローマン・ディアス。
【13】David Virelles「Biankomeko」(キューバ、14年『Mboko』収録)※バックの編成はトーマス・モーガン(b)、ロバート・ハースト(b)、マーカス・ギルモア(ds)、ローマン・ディアス(打楽器)。
●カリブ海の中でも独自の流れを築くフランス語圏のマルチニーク。
→過去にもHenri GuedonやMarius Cultierなど、先進的な異才が数多い。
【14】Mario Canonge/Blick Bassy/Dd Adriano「To Bale」(マルチニーク/カメルーン/ブラジル、14年『Caribes Afrique Bresil』収録)
【15】Gregory Privat「Carbatian Rhapsody」(マルチニーク、13年『Tales Of Cyparis』収録)
【16】Chassol「The Big Sun(Introide)」「Les Masques(Joby)」他(マルチニーク、15年『Big Sun』収録)※「Les Masques(Joby)」はマルチニークの大物詩人Joby Barnadeの朗読を使用。
●プエルトリコの才人の新境地。引き続き注目な南米のアルゼンチン。
→ラージ・アンサンブルの師弟関係。フォルクローレなどと結びついた独自のシーン。
【17】Miguel Zenon「De Donde Vienes(Overture)」(プエルトリコ、14年『Identities Are Changeable』収録)
【18】Guillermo Klein/Los Guachos「Moreira」(アルゼンチン、12年『caRREra』収録)※ソロはミゲル・ゼノン。
【19】Federico Arreseygor「I.K.I(Un Dia En La Vida)」(アルゼンチン、14年『Detras De La Medianera』収録)
【20】Herman Jacinto「Lago De Forma Mia」(アルゼンチン、15年『Camino』収録)※この曲は、スピネッタのカバー。
444256013*[連続講演選曲リスト]
いーぐる連続講演 第571回 (2015年10月3日)
『Jazz The New Chapter 3出版記念〜新世代ラテン・ジャズ特集』
選曲 吉本秀純
●レコード店では“ワールド”に分類されてしまうジャズ色の強い作品。
【1】Hugo Fattoruso&Rey Tambor「Nombre De Bienes」(ウルグアイ、10年『Puro Sentimiento』収録)
【2】Antonio Loureiro「Pelas Aguas」(ブラジル、12年『So』収録)
●JTNCに寄稿するようになって気付かされたゴンサロ・ルバルカバの先進性。
→08年作からマーカス・ギルモア(ds)とマット・ブルーワー(b)をリズム隊に抜擢。
【3】Gonzalo Rubalcaba「Nueva Cubana」(キューバ、11年『XXI Century』収録)
●メイン・ストリームの大物に起用される気鋭のラテン圏プレイヤー。
→ダニーロ・ぺレス(ウェイン・ショーター)、アントニオ・サンチェス(パット・メセニー)、ファビアン・アルマザン(テレンス・ブランチャード)、フランシスコ・メラ(ジョー・ロヷァーノ)、ルイス・ペルドモ (ラヴィ・コルトレーン)など。意識して聴いてみると、大物の作品も面白さが増す。
【4】Fabian Almazan「Rhizome」(キューバ、14年『Rhizome』収録)※voはチリ出身のカミラ・メザ
【5】Terence Blanchard「Pet Step Sitter's Theme Song」(米国/キューバ、13年『Magnetic』収録)※作曲はファビアン・アルマザン。ギターはアフリカのベニン出身のリオーネル・ルエケ
【6】Danilo Perez「Panama 500」(パナマ、14年『Panama 500』収録)※リズム隊は共にショーターのバックを務めるジョン・パティトゥッチ(b)とブライアン・ブレイド(ds)
●新世代の才能が続出するキューバ。アフリカ音楽とのよりダイレクトな繋がり。
→ロベルト・フォンセカは10/4・5、ダイメ・アロセナも10/24・25に東京公演あり。
【7】Alfredo Rodriguez「The Invasion Parade」(キューバ、14年『The Invasion Parade』収録)
【8】Fatoumata Djawara&Roberto Fonseca「Yemaya」(キューバ/マリ、15年『At Home』収録)※曲はフォンセカのオリジナル。
【9】Dayme Arocena「Madres」(キューバ、15年『Nueva Era』収録)※伴奏は、アルバムのほとんどの曲のプロデュースを務めた才人Simbadによる多重録音。
●スティーヴ・コールマンがキューバ発の新世代にもたらした影響の大きさについて。
→ドラマーの Dafnis Prietoも含め、ラテン圏の若手プレイヤーを活性化させた功績は大きい。
【10】Steve Coleman&The Mystic Rhythm Society「Passege Of The River(for Oshun)」(米国/キューバ、96年『The Sign And The Seal』収録)※若き日のヨスヴァニ・テリー参加曲。
【11】Yosvany Terry「Reuniendo La Nacion」「New Throned King」(キューバ、14年『New Throned King』収録)※1曲目のpはジェイソン・モラン、2曲目のdsはジャスティン・ブラウン。
【12】David Virelles「One」(キューバ、12年『Continuum』収録)※打楽器とvoはローマン・ディアス。
【13】David Virelles「Biankomeko」(キューバ、14年『Mboko』収録)※バックの編成はトーマス・モーガン(b)、ロバート・ハースト(b)、マーカス・ギルモア(ds)、ローマン・ディアス(打楽器)。
●カリブ海の中でも独自の流れを築くフランス語圏のマルチニーク。
→過去にもHenri GuedonやMarius Cultierなど、先進的な異才が数多い。
【14】Mario Canonge/Blick Bassy/Dd Adriano「To Bale」(マルチニーク/カメルーン/ブラジル、14年『Caribes Afrique Bresil』収録)
【15】Gregory Privat「Carbatian Rhapsody」(マルチニーク、13年『Tales Of Cyparis』収録)
【16】Chassol「The Big Sun(Introide)」「Les Masques(Joby)」他(マルチニーク、15年『Big Sun』収録)※「Les Masques(Joby)」はマルチニークの大物詩人Joby Barnadeの朗読を使用。
●プエルトリコの才人の新境地。引き続き注目な南米のアルゼンチン。
→ラージ・アンサンブルの師弟関係。フォルクローレなどと結びついた独自のシーン。
【17】Miguel Zenon「De Donde Vienes(Overture)」(プエルトリコ、14年『Identities Are Changeable』収録)
【18】Guillermo Klein/Los Guachos「Moreira」(アルゼンチン、12年『caRREra』収録)※ソロはミゲル・ゼノン。
【19】Federico Arreseygor「I.K.I(Un Dia En La Vida)」(アルゼンチン、14年『Detras De La Medianera』収録)
【20】Herman Jacinto「Lago De Forma Mia」(アルゼンチン、15年『Camino』収録)※この曲は、スピネッタのカバー。