4月12日(土)

嬉しい誤算だった。モブレイは個人的に好きだけど、世間的にはどんなものか、、、と思っていたら、準備したコーヒーがあっという間に無くなってしまった。慌てて作るが間に合わない。お客様にはたいへんご迷惑をおかけしましたが、改めてモブレイ人気、そして、阿部ちゃん人気に驚かされました。
発見もあった。お互いにハードバップ・ファンなので、阿部ちゃんの選曲のうち3分の2ぐらいはうんうんと思って聴いていたが、残りはこういうのもあったか、というシブい演奏なのだ。
この前のマイルス鼎談の時中山康樹さんにも言われたことだけど、私の好みはマイルスなら『フォア・アンド・モア』のようないけいけ路線だ。だから無意識のうちにモブレイの演奏評価にも、コルトレーン、グリフィンらと同視するほどではないにしろ、そうした「いけいけバイアス」がかかっていたようだ。その点、根っからのモブレイファンである阿部ちゃんは、地味だけどじっくり聴かせる本来のモブレイをきちんと紹介してくれた。
集客34名は立派な数字。そして、お客様の顔ぶれに、お花見に来てくれたkirkさんが友達のジャズファンをつれてきてくれたり、他にも顔見知りの常連さんがずいぶん来てくれたのは嬉しいかぎり。やはりジャズ喫茶はハードバップ・ファンの巣窟なのだ。
打ち上げで話題になったことだけど、聴き慣れないと全部同じに聴こえかねないハードバップは、ミュージシャンの微妙な語り口や、リズム・セクションのノリの違いなど注意深く聴かないと、本当のおもしろさは見えてこない。ある意味、高級なジャンルなのだ。
いつもお客さんで来てくれるのでお顔は存知あげているKさんが打ち上げに加わってくたのも収穫。なるほどという意見や、へえそういう風にお考えなのかといった発見など、ファンの方々とお話しすることは実に楽しい。
著書、ブログなどで講演者や私たちに興味を持った方は、ご遠慮なくいーぐる連続講演の打ち上げにご参加ください。本当に話したいことがあれば、詳しい知識が無いから、とか、プロでないから、などという遠慮はご無用です。私たちはふつうのジャズファンの皆様方のご意見に接したいのです。もちろん疑問、質問すべてOKです。