5月16日(木)

国立「NO TRUNKS」に店のスタッフと連れ立って遊びに行く。この店のご主人、村上寛さんとは、大昔に村井康司さん編集による対談集『ジャズ解体新書』(JICC)で対談して以来のお付き合いで、最近では河出のムック『文藝・別冊ジョン・コルトレーン』でも『イントロ』の茂串さんとの鼎談など、折に触れお世話になっている。

今回はcom-postメンバー柳樂さんがNO TRUNKSで定期的に開かれている新譜紹介、兼飲み会の常連だといううわさを聞き、それに興味を持っているというスタッフともども偵察に出動したというわけ。

NO TRUNKSには以前、同じくcom-postメンバー益子さんらと市野さんのライヴを観に来たとき以来(ステキな演奏でした!)。そのときはライヴだったのであまり店のオーディオ、アルテックA7の音に注意は払わなかったが、今回改めてこのスピーカーの迫力に感動。「いーぐる」のJBLとは遠い親戚関係とはいえ、ガツンとした手応えはやはりアルテックならでは。

柳樂さんはすでに店におり、いろいろと情報交換やら雑談に花が咲く。9時を回る頃からユニオンの江利川さんら常連さんと思しき方々が続々来店、おのおのが持ち寄ったさまざまな音源がかかる。一部のジャズの旧譜はわかったけど、大半は未聴で、だまって座っているだけで大いに勉強になる。

今回は楽しみに来たのでいちいちメモは取らなかったが、ブラジルっぽい音やらヴォーカル、そしてノイズ風サウンドなど、実に多彩。また、お客様方も年季の入ったジャズファン風の方から、若いそれぞれの分野のマニアと思しき方々までこちらも多彩。こうした場で多様な音楽とそれぞれの音楽観が出会うのは実に良いこと。

私はといえば、旨い肴で上質ワインを堪能しつつ、この催しのユニークな参加者の方々と楽しく雑談。終電まで充実した時間を過ごしました。