2009-01-01から1年間の記事一覧

第392回 「毒をもって毒を制す:真夏日に熱いサルサ&ラテン特集」8月8日 (土) 解説 伊藤嘉章【A】Salsa 定番から 〜 1970年代前半まで 1 Fania All Stars/DESCARGA FANIA [DVD]"Our Latin Thing"(Vampi) 19712 Willie Colon/CHE CHE COLE "Cosa Nuestra"(…

8月8日(土)サルサというのはどうやらソースという意味のようで、私が掲示板に書いた「サルサソース」は馬から落ちて落馬する、みたいな話でした。それはさておき、今回の伊藤さんの「サルサ&ラテン特集」、音楽を聴く上で大変良い経験になった。 と言うの…

いーぐる連続講演第391回 「(拡張された)モード・ジャズ名曲選」 2009 7/25 Cosey Murai1 SO WHAT/MILES DAVIS “KIND OF BLUE”(Columbia)1959 まずはモードの代表作を。2 TALA DISI/RHULINOBO ELIGE “MUSIC OF SHI PEOPLE”(JVC)1983 マイルスがイメージし…

7月25日(土)モードという言葉はジャズファンなら一度は聞いたことがあるだろう。しかし、正面きって「モードとは」と質問され、理路整然と答えられる人は少ない。今回の村井さんの講演はその疑問の的確な回答になっていた。 マイルスの『カインド・オブ・…

【いーぐる夏の特別企画〜日本ジャズ史に残る定盤を聴く】 秋吉敏子はじめ、渡辺貞夫、菊地雅章、日野皓正、山下洋輔といった日本のジャズ史を形作ってきたミュージシャンたちの歴史的定盤がユニバーサル・ジャズから発売されたことを記念し、8月3日から28日…

第390回 2009年7月11日 NYダウンタウンを中心とした2009年上半期の新譜特集 解説:益子博之 + ゲスト:原田和典1. Mark Zubek The Angry Giant (Mark Zubek) 8:51 Avishai Cohen - trumpet; Seamus Blake - tenor sax (left); Mark Turner tenor sax (right…

7月11日(土) いーぐるにはコワいお客さんが多い。ほとんど毎日のように顔を出し、数時間じっくりとジャズを聴いている。この方たちは気になるアルバムは必ずジャケットを確認し、メモなさっている。当然選曲には手を抜けない。同じようなアルバムを続けて…

第389回 カウント・ベイシー・バンド&ヴォーカリスト 6月27日 解説 三具保夫 Song / Vocalist(s) / Album / Label / Year 【レコード&CD】 Basie Boys, Girls and Some / Goin' to Chicago Blues / Jimmy Rushing/ Count Basie 1939-1951/ Columbia 1941…

6月27日(土)シナトラやロージーなどをフルコースで聴くのもじつに勉強になるけれど、今回のようにベイシー・バンドと共演という切り口でさまざまなヴォーカリストをアラカルトで聴くのは、思いのほか楽しい体験だった。 まず、いろいろな歌手を同じような…

第390回 7月11日 (土)3時30分より ● 新譜特集 ジャズサイトcom-postで積極的に新譜を紹介している益子さんが、ニューヨークの最新ライヴ情報をお伝えいたします。 解説 益子博之 第391回 7月25日 (土) 3時30分より ● モードジャズ名曲選 スイングジャーナ…

いーぐる連続講演 第388回 6月20日 解説:中山康樹 司会:村井康司 観客:後藤雅洋『ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか』(幻冬舎新書)―大音量でロックを浴びる会Opening DVD: Rolling stones Jumpin’Jack Flash from “Shine A Light” John Fogerty 1…

6月20日(土)中山康樹さんの素敵な新刊、『ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか』(幻冬舎新書)の刊行を記念したロックイヴェントは、大好評のうち終了した。私にとってもずいぶん発見があった。まず、この本のテーマである、“オジンロッカー”の存在意義が音…

第387回 ジャンプ・ジャイヴ・ワシズカミ 6月13日 解説 鷲巣功2009.06.13 DJ Show Play List JUMP INSTRUMETAL 01. Bill Doggett Honky Tonk Part 1(3’06”) 英CDCHARLY 51 1956 02.Count Basie And His Orchestra / One 0’Clock Jump (3’01”) ワーナー WMC5-329~…

6月13日(土)鷲巣さんという方は、小針さんにご紹介いただいたのだが、私たちジャズファンの間で昔から言われている「音楽好きは音楽好きを知る」ということが、またもや実感された。鷲巣功さんによるジャンプ・ジャイヴの講演は、とても楽しく“お勉強”ができ…

5月30日(土)やはり映像の力はすごい。前回の「アイリッシュ・ミュージックの名盤を聴く」で、いまひとつピンとこなかったことが、たちどころに氷解した。おおしまゆたかさんによる「アイリッシュ・ミュージックの名盤を聴く〜映像篇」は、全編、貴重なビデ…

5月18日(月)com-postのジョシュア・レッドマンのクロスレビューで私が使った、「否定神学」という用語の評判がえらく悪いようだが、非常に説明するのが難しい対象を、「否定語」を積み重ねることによって何とか伝えようとする試みは、キリスト教神学特有の…

第385回 5月16日 ビング・クロスビー特集 解説 小針俊郎 Songs/ Words and Music/ Accompanists/ Label/ CD or DVD 国民的大歌手の完成 Part11,I've Got the Girl/ Walter Donaldson/ Don Clark & his Biltmore Hotel Orchestra, with Al Rinker, vocal/ …

5月16日(土)世の中には、なんとなく感じているのだがあまり詳しくその理由がわからないこと、あるいは、原因を追究しようとしてこなかったこと、というものがある。私の場合、たとえば、昔の歌がやけ甲高く聴こえる現象は誰しも知っていると思うけれど、ど…

5月15日(金)ここ数日のモメごと、一切私に責任がないとは思っていない。どなたかが私に不満を抱いたのは事実だろうし、そうした自分の性格に思い当たるフシは多々ある。要するに、極端に物分りの悪い人、あまりにも情緒的な人に対しては、かなりあからさま…

5月14日(木)昼過ぎ古庄さん来店。たわいもない雑談のうち、いーぐる掲示板を騒がせている一連の騒動に話題が移る。というか、昨夜の山野井君といい、このところその件で「お見舞い」に来てくれる友人たちは引きもきらずで、ほんとうに感謝している。みなひ…

5月13日(水)内輪の微妙な話を、当人の承諾なく、原理的に世界中のネットに繋がった人たちが読むことが出来る掲示板に書いたりすることは、私信メールの許諾なしの公開が反則であるのと同じように、やってはいけないことです。今回香田さんがされたことは、…

5月10日(日)いーぐる掲示板上で香田さとるさんという方とちょっとしたモメごとが起こった。実を言うと、この方は以前から書き込みをされておられたのだが、ジャズを女性に見立てるとどう思うかなどという、本気なのかからかっているのか判断しかねる質問が…

4月29日(水)『ユリイカ』のクリント・イーストウッド特集をパラパラ眺めていたら、面白い記述にぶつかった。蓮実重彦と黒沢清の対談で、黒沢が、「イーストウッドはほとんどテストをしないで、最初に俳優がやったものをそのまま使う(中略)これはふつうに…

第384回 エリントンを聴け!その3 4月25日(土)解説 林 建紀[Opener]1. ROCKIN' IN RHYTHM [3:47] Duke Ellington and his Orchestra (rest same except noted) February 1, 1963, Olympia Theatre, Paris. The Great Paris Concert (Atlantic)[1920s]2. …

4月25日(土)前世紀末1999年に始まり、今年で10年目を迎えた朝日カルチャーセンターの講座、生徒さんの人数は増えたり減ったりしてきたが、ここ2〜3年、ありがたいことに少しづつではあるが、増える傾向にある。今回は年度初めということもあるのか、ここ数…

第385回 5月16日 (土)3時30分より ● ビング・クロスビー特集 アメリカン・ポピュラー・ミュージックのキング、ビング・クロスビーの魅力を、ショービズの世界に詳しい小針さんが楽しくご紹介いたします。 解説 小針俊郎第386回 5月30日 (土)3時30分より …

第383回 ローズマリー・クルーニー特集 4月18日 解説 三具保夫 Song Title/ Source/ Label/Number 1,The Hawaiian War Chant (with Betty Clooney)/ Universal Short Film/ Ella Award Presentation 1998 2,Sister (with Betty Clooney) /The Ed Sulli…

4月18日(土)ローズマリー・クルーニー、もちろん店にアルバムもあるし、けっこうよくかける。だがそれほど突っ込んで彼女を聴いたわけではない。正直、白人女性ヴォーカルはあんまり得意分野ではないので、個人的に好きな何人かのことしかよく知らないのだ…

第382回 2009年4月11日 com-post presents 80年代のジャズ 100枚■後藤雅洋のセレクション1. Steve Coleman and Five Elements / Sine Die (Pangaea) Destination (5:23) Steve Coleman - alto sax; Branford Marsalis - tenor sax; Cassandra Wilson - vocal…

4月11日(土)今日の「いーぐる連続講演」は、com-postプレゼンツ「80年代の100枚」。ジャズ史的にまだ定説の確立していない1980年代という微妙な時期を、村井さん、益子さん、須藤さん、原田さん、八田さん、そして私の6名のcom-postメンバーが100枚のアル…