2008-01-01から1年間の記事一覧

5月9日(金)非常に後ろ向きな話なのだが、ネット社会ではちょっとした誤解、思い込みがとんでもない方向へ話をゆがめることもあるので、ここで過去の事件を再記述しておこうと思う。 今いーぐる掲示板上で話題になっている「痴漢氏」(仮にX氏としておこう…

5月8日(木)長年店をやっているといろいろなトラブル、クレームが来る。もちろんこちらに非があることも多いが、ちょっとした行き違いが問題を大きくしていることもあるようだ。いま「いーぐる掲示板」をにぎわせている「ヘンな叔父さん」とのやりとりも、…

5月4日(日)都内某所にて楽しい密議。いずれ中身はお知らせいたします。とりあえず5月17日(土曜日)にいーぐるで行われる「ジャズジャーナリズムの現状を考える〜第3回」にご注目ください。 席上雑談で八田真行さんが、菊地成孔さんの新著『M/D』について…

第358回 「ナット・キング・コール」 ヴォーカル編 4月26日 解説 三具保夫Media/ Song/ Album/ Date/ Arranger DVD/ Introduction ~ Unforgettable/ The Unforgettable Nat King Cole/ 1956 - 1957 (NBC)/ Nelson Riddle DVD/ Sweet Lorraine/ After Midnigh…

4月26日(土)三具さんのナット・キング・コール特集ヴォーカル編、非常に素晴らしかった。私たちの年代なら、特に洋楽ファンでなくともキング・コールの歌は子供の頃ラジオで聴いている。そしてジャズファンとなってからは、ジャズ・ヴォーカリストとしての…

4月24日(木)茂木夫妻と旧友マダム光子の4人で四谷のタン焼き「忍」に行く。忍は以前さんざん利用させていただいたが、ある時期からいーぐる特集の打ち上げ人数が飛躍的に増大し、予約が取れなくなって以来久しぶり。相変わらず繁盛し、味も極上。 茂木君は…

第357回 ナット”キング”コール特集 インストゥルメンタル編 4月19日 解説 林 建紀1. HOW HIGH THE MOON [2:38] NKC (p), Oscar Moore (g), Johnny Miller (b). August 13, 1947, Los Angeles, Capitol 10191. Nat "King" Cole 1947 (Fr-Classics)2. STOMPING…

4月21日(月)村井康司さんと神保町のジャズバー「ビッグ・ボーイ」で待ち合わせ。この店のご主人林さんは昔から知っており、いーぐるにも良く来てくれた。開店後の様子は高野雲ちゃんから聞いていたのだけど、来たのは今日が初めて。 良い店だ。神保町交差…

4月20日(日)吉祥寺のサウンド・カフェ・ズミに益子さん、八田さんの3人で行く。須藤さんも誘ったのだが、昨夜の宴会で飲みすぎたのか今日はアウト。この店は北里義之さんの出版記念パーティで知ったのだが、やはり良い店だ。ご主人の泉さんが面白い方で、…

4月19日(土)今日も濃密な一日であった。午後1時から3時まで朝日カルチャーセンターの講座、4時からは林さんによるナット・キング・コール特集インストゥルメンタル編。そして、夜8時からは新宿タワーレコードで、菊地さんと中山さんのトーク・イヴェント観…

第356回 いーぐる連続講演 2008年4月12日 ハンク・モブレイ特集(1930.7.7〜1986.5.30) 選曲 阿部 等 曲 名/ リ−ダ−/ アルバム・タイトル/ レ−ベル/ 録音日/ パーソネル 1 BOUNCIN' WITH BUD/ HANK MOBLEY/ MOBLEY'S MESSAGE/ Prestige 1956.07.20/ Donald By…

4月12日(土)嬉しい誤算だった。モブレイは個人的に好きだけど、世間的にはどんなものか、、、と思っていたら、準備したコーヒーがあっという間に無くなってしまった。慌てて作るが間に合わない。お客様にはたいへんご迷惑をおかけしましたが、改めてモブレ…

4月6日(日)中山康樹さん、村井康司さんと鼎談。テーマはマイルス・デイヴィス。中山さんとマイルス観、ジャズ観で意見が対立。座談会はこうでなければ面白くない。中山さんの「マイルス者」としての志の高さを知ると同時に、自分のスタンスも良く見えてき…

4月5日(土)好例のいーぐるジンギスカン花見大会、もう何年になるのだろう。たまたまいーぐるに出入りするジャズ関係者に北海道出身が多かったことから始まったのだが、最初は桜が散ってしまっていたり、雨のため店内で羊の煙を上げたりと、ナカナカ大変で…

第355回 3月29日 21世紀ジャズへのいくつかの補助線 第4回 解説:益子博之 concepts to improvise……the difference between modernism and post-modernism 1. Miles Davis Directions (Joe Zawinul) 10:14 Miles Davis - trumpet; Wayne Shorter - tenor sax…

3月29日(土) 益子さんの「21世紀ジャズへのいくつかの補助線〜第4回・即興について」、非常に知的な刺激に満ちた優れた講演だった。益子さんは「現代ジャズのわかりにくさ」の理由の一つとして、ミュージシャン側(そしておそらく聴き手も)の感覚の変化を…

第354回 2008年3月22日 解説 岡島豊樹 1.ヴィリニュス・ジャズの音 (1)ダイニウス・プラウスカス・グループ「カラーズ:白」:『Colours』CD ダイニウス・プラウスカス(ピアノ)、ヴァレリウス・ラモシュカ(トランペット)、ヴィタス・ラブティ…

3月22日(土)今日もまた濃密な一日であった。元「ジャズ批評」編集長、岡島豊樹さんによる「ロマンチカ」をキーワードとしたロシア、旧ソ連ジャズ特集、ある程度事前に予想していたものと近かった。近頃有名な外務官僚、佐藤優氏の著書で仄聞する「ロシア人…

3月19日(水)村井さん、須藤さんたちと、東京キネマ倶楽部に菊地成孔DUB SEXTETを見に行く。鶯谷である。どんな場所かというと、おそらくは元キャバレーかダンスホールであったところを再利用しているのだろう。まるで、昭和30年代の日活映画を見ているよう…

3月15日(土)四谷見付の交差点で近所に住むディディエと会う。ジャズファンならご存知、東京ジャズアクションのディディエ・ボワイエさんだ。なにやら大きな荷物を持っている。神戸に教えに行くという。彼は合気道、居合い抜きの師範でもあり、以前、某国某…

第354回 3月22日(土)3時30分より ● 「ロシア / 旧ソ連系ジャズの驚嘆すべき潮流『ロマンチカ派』とは 何か?」 現在のロシアの経済の激しくエクストリームな発展に象徴されるよ うに、なにかにつけてエクストリームなことが起こるというロシア /旧ソ連の…

3月8日(土)いやー、楽しいイヴェントでした。正直言って不慣れなこともあり、運営が少々不安だったけれど入りも上々、やはりやってよかった。いーぐる初の巻上公一さん生音ライヴ、お客様にも大好評。それも上は私より年配のご婦人から、下は20代のミュー…

2月25日(月)旧友、茂木君と久しぶりに再会。『ジャズ喫茶四谷「いーぐる」の100枚』(集英社新書)38ページに登場する、あの茂木氏である。若い、相変わらずダンディ、ファッション・センス抜群。などと男をホメても仕方ないが、要は昔のまま。キッコーマ…

2月23日(土)今日は久しぶりのオーディオ・イヴェント。たいへん面白く、そして疲れた。経験者ならおわかりいただけると思うが、オーディオの音質を聴き分けるのは、演奏の質を判断するよりはるかに集中力(というより別種の知覚と言った方が適切かも)を必…

【朝日カルチャーセンターのご案内】いーぐるでは、朝日カルチャーセンターのジャズ講座を行なっています。08年4月期は下記の日程で行われます。参加ご希望の方は、朝日カルチャーセンター・事業部までお申し込みください。 『ジャズ喫茶で学ぶジャズ入門』…

2月15日(金)村井康司さんたちがオーディオ・イヴェントの打ち合わせに来店。私は知らなかったが、今オーディオ・ファンの間では高品質CDが話題になっているらしい。だが、安い輸入盤に比べかなり高価なので、買い換えるべきかどうか迷っている人が多いとい…

第352回 2月23日 土曜日 3時30分より *オーディオ・イヴェント「話題の高品質CD、SHM−CDを従来盤と聴き比べる」SHM−CD(スーパー・ハイ・マテリアルCD)は、盤の材料であるポリカーボネートを高品質なものにし、歪みやにじみのない音を再生す…

第351回 2月9日 21世紀ジャズへのいくつかの補助線 番外編 解説:益子博之+原田和典 NYダウンタウン系を中心とした2007年の新譜特集1. Chris Potter Underground Train (Chris Potter) 15:59 Chris Potter - tenor sax; Craig Taborn - rhodes piano; Adam …

2月11日(月)友人の高野雲さんに紹介された、tommyこと富永寿さんのブログ(Tommy’s Jazz Caf’e)を眺めていたら、私が昔書いた『ジャズ選曲指南』(彩流社)の4枚セット・コレクションが掲載されていた。面白いので読んでみると、tommyさんと同じようにオ…

2月9日(土)今日のいーぐる連続講演は、益子博之さんによる2007年新譜特集。ちょっと時期がずれているように思われるかもしれないが、昨年末行なわれた2007年ベスト盤大会で、思いのほか紹介される新譜が少なかったため、新譜の聴き所を継続的に探究、紹介…